2012-01-01から1年間の記事一覧

成田空港

3週間のアタフタ旅を終えやっと成田空港に到着。雨が降って寒い。 10年以上前になるが、折からの雪で成田空港が閉鎖になり、完全に閉じ込められて一晩空港の床で寝た事がある。 下に敷く物が無くゴミ袋を数枚貰ってその上でコートをかぶって数時間だけうとう…

ビールのカロリー

熱力学で言う所のカロリーと栄養学で言う所のカロリーがどうも頭の中で一致しない。 余談だが、某ビールメーカーのパンフレットには下記の様に書かれている。 缶ビールのカロリーは約143kcal(350ml)。これは御茶碗7分目に相当しますが、そのカロリーの3分…

人体からの熱輻射

「人体表面の熱輻射率は0.95と大変良い」と昨日書いたが、どれ位のエネルギー(ワット)が電磁波として身体から出て行くのか、シュテファン・ボルツマンの公式を使って計算してみた。前回同様「輻射の対象物は遠くにある(A1>>A2)」と仮定して下記の近似式を…

熱輻射

熱輻射(熱放射:thermal radiation)について、もう少し詳しく。と言ってもWikiPediaを大幅に参考にさせてもらっているが。(WikiPediaでは「熱放射」と書かれているが、ここでは「熱輻射」に表記を変えさせてもらった。) 熱輻射は、熱が電磁波として運ば…

熱伝導率

発熱源であるところの「半導体(P/N)の接合面(Junction)」から熱を効率よく排出するためには、より広くて放射効率の良いヒートシンクに熱を伝達(伝導)しなければいけない。 その熱伝達の経路はすべて熱抵抗を低く(=熱伝導率を高く)する。どんなに立派な…

熱輻射で外に捨てる事が可能なエネルギー(ワット)

熱の伝わり方には下記の3つがある。 (1) 熱伝導 (2) 熱対流 (3) 熱輻射(熱放射) LEDにしろ、LSIチップにしろ、PVパネルにしろ、このどれかまたは組み合わせで熱を外に排出しなければいけない。 「水冷」にでもしない限り、熱は「周囲の空気」に捨てざるを…

温度が上がると暗くなる

半導体を使う製品に共通の問題は「温度があがると性能が落ちる」と言う事。 「太陽光発電パネル」も熱くなりすぎると発電効率が落ちる。「LSIチップ」も熱くなりすぎるとトランジスターのスイッチング速度が落ち誤動作を引きおこす。 同じ様に「LEDチップ」…

風邪薬?

東京に戻って来てから、またまた風邪を引いてしまいダウン中。一昨日、雨の中を傘をささずに駅からホテルに歩いたときに「まずいな〜」と思ったら案の定。 今朝、ホテルのそばの内科医院に行ってインフルエンザではないか調べてもらったがインフルエンザでは…

LED照明器具の明るさの時間・温度依存性

手持ちのデジタル照度計とデジタル温度計で市販のLED照明器具の明るさの時間・温度依存性を測定してみた。 デジタル照度計をホテルの部屋のドアにガムテープで貼付けて照度(ルクス)を読める様にし、照明器具をスーツケースの上に固定して測定。時間ととも…

LED照明機器用のレンズ

高速バスで徳島駅前から大阪(難波)まで約2時間半。暖房の入ったバス内で揺られると、一気に睡魔が襲ってくる。 大阪でレンズメーカの方と打ち合せ。この会社はこれまでデジカメ向けのレンズとかを作っていたが、最近はLED照明機器用のレンズに力を入れて…

徳島

今日は、徳島に来ている。徳島県は「LED立県」を目指しており、先月お台場で開かれた徳島県フェアでは面白い話が色々あった。(県知事の話が一番面白かったが) 今日は非常に軽量なヒートシンクの開発を行っている徳島県の会社の方と色々技術的な話が出来た…

成田空港保安警備部よりの回答

ほとんど期待していなかったが、「成田空港保安警備部」より下記の回答が電子メールで来た(「名無しの権兵衛」からの苦情じゃ嫌なので、名前を名乗って名刺を渡して来た)。 筆者の説得に同意し、すでに改善実施済みとのこと。う〜〜ん、日本も捨てた物では…

台北

春節の9連休の最後のお休み(日曜日)で街もホテルの静か。 ただ、先ほど(11:20AM)散歩に歩き回っていたらものすごい音がする。行ってみたら「爆竹」であった。 長春路(Chang Chun Rd.)の片側2車線の公道の上に大量の爆竹をまき散らして盛大に。 今の気温は17…

成田経由で台北到着

いまやっと台北のホテルにチェックイン。前回同様、自宅を出て21時間かかった。 成田では3時間の乗り継ぎであったが、第1ターミナルの国際線乗り継ぎのセキュリティーで40分待たされた。この乗り継ぎセキュリティーのあまりの効率の悪さには前々から怒ってい…

エントロピー:対数で表記

エントロピーは、「重複度(複雑度、乱雑さ)」ではなくて「重複度の対数」に比例する。 前回の50枚のコインをわ〜〜と投げたときの裏表の出る可能性(重複度)のグラフを「リニア」で表現すると下記だが 「対数」で表現すると下記となる(底は10)。 リニアで…

エントロピーとは:コインを50枚投げた場合の組み合わせの数

(誤記を改めました。) 「エントロピーとは何ぞや?」という、よく分かっていない内容を考え続けている。 実際は、気体や液体の分子の複雑な動きであるが、引き続きコインの裏表で「乱雑度」「重複度」「整然さ」とか言った事を考える。 先回はコインが3枚…

やっと、アメリカ

クリーンテックと関係のない記事が続いてごめんなさい。 飛行機(今回はANA)の中ではほとんど寝れず。映画を見てぼ〜としていた。1989年の古い映画だが、まだ見ていなかった「Field of Dreams」。なかなか良かった。 Kevin Costner、Amy Madigan、James Earl …

今成田

台湾国際空港(桃園)を現地時間朝10時に出て、3時間で成田空港にたどり着いた。これから3時間待ちでサンフランシスコ行きに乗り換える。 桃園空港は、春節でめちゃくちゃ混んでいた。エアラインのカウンターでボーディングパスを貰ってから、セキュリティー…

不思議な日本語@台北

台北での定宿のホテルのそばにある不思議な日本語。前を通るたびに苦笑する。 「酒泉市は、我々は東アジアで行う」 「神のグリコールは神から派生した飲む」 台北の街には思わず笑える不思議な日本語の表示があるが、これはダントツである。 英語表記も同じ…

LED照明の発光効率

今、羽田のJALのラウンジで台北行きのフライトを待っている所。 来週の月曜日が春節なので、その前に一通り打ち合せと今後の方向付けを済ませてしまいたい。 今朝は神田のホテルを10時にチェックアウトした後、お台場のビッグサイトで開催中のLED関連の展示…

エントロピー(状態の数)

さて、エントロピーの元になる考え方の「系が定められたエネルギー・体積の下でとりうる状態の数」というのは非常に理解が難しいが、一つの例はコインの裏表である。 コインが一つなら取りうる可能性は「表」か「裏」の2つしか無い。 1枚が表 :1種類 1…

エントロピー

ということで、「エントロピー」「熱含量(エンタルピー)」「熱容量」「比熱容量」について色々考えてみたが、いままでいい加減にしか考えていなかった事がよくわかった。 反省。 この中では「エントロピー」が一番分かりにくいと思う。(でも「エントロピー…

比熱容量

で、「熱容量」はその大きさや質量によって変わる。同じ水でも100ccと1,000ccではその「熱容量」(暖まり易さ)は10倍違う。1,000ccの水は100ccの水よりは10倍暖まりにくい。 これを、同じ質量で各物質の「熱容量」を比較したものが「比熱容量」。いわゆる「…

熱容量

「温度」と「エネルギー」の関係について考えている。昨日は「熱含量(エンタルピー)」について考えたが、今日は「熱容量」について。 下記はWikiPediaの記述。 「熱容量」とは系に対してエネルギーの出入りがあったとき、そのエネルギーの出入りが系の温度…

エンタルピーとエントロピー

エンタルピー(enthalpy)というややこしい名前の物理量がある。以下、WikiPediaより。 「熱含量」ともいう。熱力学における示量性状態量のひとつである。 物質の発熱・吸熱挙動、及び、外部に対する仕事量にかかわる値である。 物質が発熱して外部に熱を出す…

ジュール表記始まる??

台北から日本に移動。 台北・松山空港を離陸して20分ほどで巡航高度に達し、その後しばらくは「雲海」が非常にきれいだった。飛行機は雲の海の上を滑る様に飛行。「雲海」がまさに「穏やかな海」という感じであった。 飛行機の中で飲んだペリエの缶を見て…

ジュール

数日前に書いた様に、熱力学的には「カロリー」を使ってはいけない事になっている。「ジュール(joule)」を使わなければいけない。直感的にはカロリーの方が分かり易いのだが..... 以下、WikiPediaの記述を元に、筆者が抜粋・加筆して纏めてみた。 「ジュール…

カロリーと熱の定義

数日前に熱力学上のカロリーと栄養学上のカロリーについて書いたが色々考えてみた。 例えば水は栄養学上のカロリーはゼロである。しかし、例えば冷蔵庫で5度に冷やした水を500 ml飲むとする。この水が消化吸収されずに37度の温度で排泄されたとする。すなわ…

燃焼とは

火力発電は原料(石炭、石油、天然ガス、等)を燃焼させた時に発生するエネルギーを用いる。火力発電の効率の悪さは色々な理由によると思われるが、燃焼現象について考えてみた。 燃焼の定義をWikiPediaで確認した。右の写真は燃焼に伴う炎。 燃焼(combusti…

アメリカに於けるエネルギ消費フロー

一昨年(2010年)の11月に「2007年のアメリカに於けるエネルギ消費フロー」を紹介したが、2009年版が出たので再度紹介。 アメリカは全部で94.6Quads BTUのエネルギーを消費したとある。 このうち、発電の為に38Quads BTU消費したが、そのうち有効に電気に変わ…