太陽熱発電
昨日ラスベガスからサンノゼに戻る飛行機の窓から撮った動画であるが、砂漠の向こうに見える3つのキラキラと輝くとても怪しい施設。 これは、 Mojave砂漠で2年前から稼働している「Ivanpah太陽熱発電施設」である。 17万枚の反射鏡で3基の集光塔に光を集め、…
テキサス州での風力発電と送電線建設の話が続いたが、今回はカリフォルニア州での再生可能エネルギー発電の状況を。 CPUCのこの資料から。 環境アセスメントの許可が出て、2013年以降にオンラインになる予定の発電リソースの一覧。 全部で11.4GWであるが、や…
日本では、太陽エネルギーを用いた発電としては「太陽光発電(PV)」が一般的であるが、米国では「太陽熱発電(CSP)」を用いた大規模発電所も盛んに作られている。 下図に主な方式を記す。 「太陽熱発電(CSP)」の特徴としては下記がある。 太陽光発電(PV)より反…
第3四半期が終わって、統計的なデータが色々出てきている。 第3四半期は、全世界のクリーンテックのベンチャー企業向けの出資が第2四半期に比べて12%多くなって$2.23 billionになったとの事。 昨年の第3四半期($1.81 billion)に比べたら23%の増加。件数…
Solyndraが破綻し、色々なメディアで叩かれている。相棒の安藤さんのブログも参照のこと。 昨年末にはChapter 11を出すだろうと言われていたのがなんだかんだで生き延び、さらにその「延命」にも色々な噂が飛び交っている。担当したある有名な法律事務所も「…
テックビレッジに「ギガワット級の太陽熱発電所を建設,分散型発電の課題に対応できる送電網を構築へ」というタイトルでコラムが掲載されました。 下の写真は、コラム中に出て来るSolar Millennium社のトラフ型集熱装置。
しばらく前に書いた、スターリングエンジンを用いて発電する太陽熱発電施設(Imperial Valley Solar)が残念ながら頓挫してしまいました。 理由は色々あるようですが、やはり資金を集められなかった模様。集められなかったのは、太陽熱発電の他方式(タワー方…
Green Tech Media社が発表したCSP(Concentrated Solar Power:太陽熱発電)のマーケット調査結果を下図に紹介。 やはり、アメリカが11ギガワットと一番大きく、つぎがスペインの4.5ギガワット。 両国ともトラフ型が半数以上。アメリカはトラフ型が52…
下図は、アメリカの各地における太陽エネルギーの分布図です。 一方、政府の政策(補助金)によりここ数年太陽光発電が大きく進んだドイツの太陽エネルギーの分布図は下図の通り。 両方とも、Solar Energy Industries Association (SEIA)のサイトにあるのを…
今、関空です。これから、アメリカに戻ります。 アメリカの自宅で一晩寝て、明日の朝の飛行機で、アリゾナ/フェニックスに行き、そこで開催されるAWEA(American Wind Energy Association)主催の風力発電のシンポジウムに出席します。(我ながらハードスケジ…
Tessera社の2つの太陽熱発電施設にゴーが出たが、内容を簡単に説明します。一般の太陽熱発電は、タワー式かトラフ式が多いですが、ここはスターリングエンジンを使います。 まずは、右の一見スターウオーズの様な写真をご覧下さい。動作原理は 巨大なパラボ…
このブログでも何度か取り上げた、Ivanpah太陽熱発電施設(右が完成予想図)が、難産の末やっと着工(Ground Breaking)。 このサイトにあるビデオを是非ご覧下さい。シュワ知事、内務省長官のMr. Ken Salazar、大株主のNRG Energy社のDavid Crane CEO、実際…
数百メガワットクラスの太陽熱発電/太陽光発電開発のメッカはカリフォルニア州とネバダ州の間に広がる広大な、そして1年中太陽がさんさんと降り注ぐMojave(モハーヴェ)砂漠ですが、ここは国有地です。 先日出席したSolar Power Internationalの2日目のKey…
CES(California Energy Commission)が、250メガワットの太陽熱発電にゴーサインを出した。このプロジェクトはSpainのAbengoa社がスポンサー。年内に着工との事。(アメリカ資本でなくてもどんどん許可はおりる。) この発電所は、Los Angelesの北100マ…
CaliforniaのRPS(Renewable Portfolio Standard)は、2020年までに再生可能エネルギーからの発電量を全体の発電量の33%とするものですが、毎四半期毎にCPUC(California Public Utilities Commission)から経過報告のレポートが出ます。2010年のQ3の…
昨日の続きです。 BrightSource Energy社が建設予定の392メガワット(Net発電量)のIvanpah太陽熱発電施設(右:予想完成図)についての経済学です。この記事とこの記事に寄っかかって書きますが、勘違いとかがあったらごめんなさい。 推定建設コストが$2.1…
既に何度か取り上げたが、BrightSource Energy社がカリフォルア州の砂漠(国有地)に建設予定の370メガワット(Net発電量)の太陽熱発電施設(Ivanpah)についての続報です。Concentrated Solar Powerを使い、水を節約するために空冷になっています。 資金調…
先日、400メガワットの発電能力を持つIvanpah太陽熱発電所の話を書きましたが、もう一つの太陽熱発電所の話題です。 米Solar Trust of America, LLC(実際に行うのはOrklandにある100%子会社のSolar Millenium LLC社)とChevron Energy Solutions社は…
日本では太陽発電と言うともっぱら「太陽光発電」ですが、アメリカでは「太陽熱発電」の方も活発です。今年の2月に、太陽熱発電プラント開発の米BrightSource Energy社は、米エネルギー省(DOE)から13億7000万ドル(1,370Mドル)の融資保証を得たと発表し…