発電統計・値段

サクラメント市営電力会社

一昨日の記事で、カリフォルニア州には電力会社が75社あると書いたが、その中で数が一番多いのは「POU (Publicly Owned Utilities)」である。 POUとは、「公営(多くは市営)」の電力会社で、大規模な「私営」のIOU(Investor-Owned Utilities)に囲まれながら…

ガス火力発電施設の性能と、天然ガス価格と、発電単価

下の記事のオリジナルに、天然ガス火力発電施設の性能、天然ガス価格、発電単価の数字が色々出ている。 面白いのでサマリーを。 天然ガス火力発電施設の性能 1kWh発電する為に必要な熱量をBtu(British Thermal Unit)単位で表す 最先端のコンバインドサイクル…

米国に於ける新規発電施設の実績と予測

EIA(U.S. Energy Information Administration)の最新の「The Annual Energy Outlook 2014 」が5月4日に発表になった。 米国では、このレポートが、連邦政府が出すエネルギー関連の公式データということに一応なっている。内容や数値には「??」が一杯あるが。…

PG&Eが再生可能エネルギー発電率20%を達成

CA州は、RPS(Renewable Portfolio Standard)として、「2013年に再生可能エネルギーによる発電率を20%にする」という高い目標を掲げていた。 サンフランシスコやシリコンバレーを中心としたエリアをサポートするPG&Eの2012年の再生可能エネルギー発電率は、若…

カリフォルニア州の水力発電

話があちこちに飛んで申し訳ない。 カリフォルニア州の水力発電について調べてみた。 カリフォルニア州政府のウエブサイトから抜粋。 In 2007, hydroelectric power plants produced 43,625 gigawatt-hours of electricity, or 14.5 percent of the total. H…

カリフォルニア州の一人当たりの電力使用量は40年間ほぼフラット

PG&Eの宣伝ではあるが、過去40年間の一人当たりの年間の「州全体電力使用量(オフィスや工場や商業施設を含む)」が、全米の他の州全体では50%増えているにも関わらず、カリフォルニア州ではほぼフラットという。 貢献しているのは、家庭の電化製品の省エネ…

再生可能エネルギー発電(世界トップ10)

目を広げて、再生可能エネルギー発電の世界トップ10をグラフに。 国名の後ろの数字は、このデータを取った年。 出典はこちら。 ヨーロッパは国ではないが、ヨーロッパ全体の合計を国とは別に記載。 中国が、水力発電が多いからだが、再生可能エネルギー発…

州毎の再生可能エネルギー発電量

昨日、州毎の再生可能エネルギー発電「比率」のグラフを載せたが、実際の「発電量」がどうなるかのグラフが下記。単位はGWh。前回同様、青色部分が「水力発電」、緑色が「その他の再生可能エネルギー発電」。 一番多いのはワシントン州で96,745GWh(97TWh)。…

州毎の再生可能エネルギー発電比率(2012年)

筆者はカリフォルニア州に住んでいるので、ついカリフォルニア州中心で考えるが、他州の再生可能エネルギー発電がどうなっているか調べて、エクセルでグラフにしてみた。 2012年の実績で、The U.S. Energy Information Administration (EIA) の数字。 小さく…

2003年からのカリフォルニア州での再生可能エネルギー発電の伸び

同じCPUC(California Public Utilities Commission)の資料から、カリフォルニア州での再生可能エネルギー発電(RPS)の伸びのグラフを。(大型水力発電は入っていません。) 発電量の数値は2003年からの累積であり、前年度までの合計が濃い青で、その年に新た…

米国の州毎の平均電気代の比較

米国は州によって電気代が大きく異なる。ちょっと古くて2009年のデータだが、家庭用の電気代(kWh)をエクセルでグラフにしてみた。 一番安い州がノースダコタ州で、7.58cent/kWh。 一番高い州がハワイ州で、24.20cent/kWh。 その差3倍!! 全米平均が11.51cent/…

天然ガス vs. 石炭

米国に於ける発電の主役はずっと石炭火力発電で、10年前には全発電量の50%を石炭火力発電が占めていた。下のグラフは2011年の統計。石炭火力発電が42.1%を占める その理由は、天然ガスに比べて廉価である事と、値段が極端には上下しない事であった。 下のグ…

US Departmet of Energyの最新レポート

US Departmet of Energyの最新レポートで、2011年の米国での「再生可能エネルギー発電」の「設置量」と「発電量」の統計が出ている。 2011年の米国の総発電は「4,117 Million MWh」だが、そのうち、「再生可能エネルギー(水力発電を含む)」による発電量は1…

中国で火力発電への投資額が減少

同じく、新聞記事からの転載であるが、中国での火力発電への投資額が減少とのこと。 調査の期間 2012/1月〜5月期 投資額: 発電事業全体への投資:1143億元(1兆4322億円) (前年同期比1.96%減) 火力発電への投資 : 295億元 (前年同期比25.26%減) 火力…

世界各国の電力消費量

2009年とちょっと古いが、四国電力のウエブサイトに世界各国の電力消費量のグラフがあったので借用。 円グラフが国別の電力消費量合計。アメリカが1番で中国が2番でこの2国が特に多い。 日本は世界で3番目に電力を消費している。 棒グラフが一人当たりに…

中国電力事情

今日の新聞に中国電力事情として興味深い数字が載っていたので、自分のメモ代わりに基本的な数字を下記に記す。オリジナルの記事は「第一財経日報」で、「不透明な徴収金加算」というタイトルだが、そこに記載されているベーシックな数字が興味深い。 (1)中…

アメリカに於けるエネルギ消費フロー

一昨年(2010年)の11月に「2007年のアメリカに於けるエネルギ消費フロー」を紹介したが、2009年版が出たので再度紹介。 アメリカは全部で94.6Quads BTUのエネルギーを消費したとある。 このうち、発電の為に38Quads BTU消費したが、そのうち有効に電気に変わ…

電気代と太陽光発電パネル

一昨日の記事で、家庭用の太陽光発電パネルをファイナンスするにあたって「20年で電気代がこんなに高くなりますよ」というグラフがあった。下に再掲する。 電力会社に払う毎月の電気代が今が181ドル、20年後が595ドルとなっている。 又、昔「アメリカの家庭…

我が家の3月分の電気代は$16.55なり

我が家が契約しているPG&E(Pacific Gas & Electric) から3月分の電気代とガス代の請求が来ました。参考に公開します。 Baseline Quantity : 403kWh 403kWhまでが基本料率(Baseline)で、この量を超えるとkWhあたりの単価が跳ね上がる Baseline Usage : 131kW…

アメリカの一般家庭に於ける電力消費量

アメリカの一般家庭に於ける電力消費量を州毎にグラフにしてみました。 全米平均は920kWh/月。 筆者の住んでいるカリフォルニア州の平均は587kWh/月。(意外に少ないね。因に我が家の1ヶ月の使用量は300kWh/月程度。テレビも見ませんから。) 消費量が一番…

過去10年間の燃料価格の推移

昨日と同じく、EIA(U.S.-Energy Information Administration)の数字をもとに、米国に於ける過去10年間の燃料価格をエクセルに入れて推移を見てみました。単位は100万BTUあたりの米ドル。 天然ガスの値段に関してはこちらに詳しいグラフ有り。 幾つか気がつ…

1996年から2010年までの米国の発電量

昨日のEIA(U.S.-Energy Information Administration)の数字をもとに、エクセルでもう少し遊んでみました。 1996年から2010年までの各方式による発電量を棒グラフにしました。2010年は、10月までの発電量を12/10倍しています。 改めて、景気が後退した2009年…

2010年の米国に於ける発電量比率

2010年はアメリカにおけるクリーンテック関連で実に色々なことがありました。このブログでもなるべく追っかけようとしているのですが、あまりに色々なニュースがあり、とても全体を俯瞰出来るどころではありませんが、まあぼちぼち行きますね。 太陽熱発…

アメリカに於けるエネルギーの消費フロー

この図は、Lawrence Livermore National Labが作ったもので、少し古いですが、非常に面白いです。箱の大きさで見ずに線の太さで見て下さい。なお、PJとはPeta Jouleで、Petaとは10の15乗(千兆)です。クリックするとオリジナルサイズが見れます。 まず左側…

天然ガス価格と二酸化炭素の排出量と再生可能エネルギー

天然ガスの値段がここ1年間下がっています。2008年前半に10ドルを超えパニックになりましたが、2008年後半から下がり始め、2009年はほぼ4ドル台で推移しました。2010年になって少し上がりましたが、ここ数ヶ月は4ドル近辺です。元ネタ…

IMPACCT

このブログの最近の話題は、再生可能エネルギー(太陽や風)を使った発電や蓄電の話が多いが、アメリカ政府(DOE/ARPA-E)が力を入れているのが、IMPACCT(Innovative Materials & Processes for Advanced Carbon Capture Technologies)である。無理に訳す…

再生可能エネルギーの分野別伸び

一昨日Global Data 2009を元に、アメリカに於ける太陽光発電量、地熱発電量、風力発電量をエクセルに入れてグラフにしてみましたが、伸びがよく分からないので、前年比の伸びだけを別グラフにしてみました。 2007年、2008年は風力発電(緑色)にすご…

アメリカに於ける再生可能エネルギー発電の比較

手元にある資料(Global Data 2009)を元に、アメリカに於ける太陽光発電量、地熱発電量、風力発電量をエクセルに入れてグラフにしてみました。 太陽光発電(青色)は2008年にやっと1GW(原子力発電所1基分)を越え、2009年に約1.5GWになりま…