アメリカ政府

米国の電力関連の組織

米国では、電気事業に関する規制権限は、基本的に各州政府に帰属している。 一方、州をまがる送電設備や水力発電設備に関しては、連邦エネルギー規制委員会(FERC : Federal Energy Regulatory Commission)に規制権限が帰属するなど、全体としての規制構造は…

CAISOの管内(テリトリー)

昨日、カリフォルニア州の75社の電力会社のテリトリーの地図をアップしたが、今日はカリフォルニア州内のそれぞれの地域で「電力系統(送配電網)」を誰が運用しているかの地図を。 カリフォルニア州には、「CAISO (California ISO)」というISO(Independent …

カリフォルニア州の電力会社

全米では、3,000社以上の電力会社(Utility)があるが、カリフォルニア州には75社の電力会社がある。 これをカテゴリーで分けると下記の通り。 Investor-Owned Utilities - 6 Publicly Owned Utilites - 48 Rural Electricity Cooperatives - 4 Native America…

AB732がカリフォルニア州の上院・下院を通過

カリフォルニア州のNet Metering、および電力料金のありかたを巡って、ここ1年間、議論がくり広がられたが、ASSEMBLY BILL(AB)732が先週カリフォルニア州の上院と下院を通過。 後は、Jerry Brownがサインをするだけとなった。 法案の全文はこちら。 もともと…

DOEの「1705 program」

Solyndraが破綻し、色々なメディアで叩かれている。相棒の安藤さんのブログも参照のこと。 昨年末にはChapter 11を出すだろうと言われていたのがなんだかんだで生き延び、さらにその「延命」にも色々な噂が飛び交っている。担当したある有名な法律事務所も「…

地域レベルの蓄電(2)

昨日のブログで、 値段は、「1キロワット時が今は$1,200だが、$300から$400にするのが目標」との事。すなわち、もし$300になれば、「10メガワット時」で$300/kWh x 10,000kWh =$3,000,000となる。約3億円なり。 と書いたが、仮に「10メガワット時」の蓄電施…

アメリカに於ける再生可能エネルギー発電のTax Grant Programの延長が決定

延長を議会が承認しなければ今年末に切れ、再生可能エネルギーを用いた発電のスリーダウンになるだろうと言われていたTax Grant Programの延長が12月16日の夜にオバマ大統領がサインして決定しました。 このTax Grant Programはもともとブッシュ政権が始めた…

Proposition 23は否決

カリフォルニア州の住民投票のProposition 23は否決されました。 とりあえず、「ほっ」というところですね。 反対:61.2% 賛成:38.8% で、割と差がつきました。 Proposition 23は、2006年に制定されたAB32"Global Warming Solutions Act of 2006"…

アメリカ国有地での発電施設の計画5件が承認

数百メガワットクラスの太陽熱発電/太陽光発電開発のメッカはカリフォルニア州とネバダ州の間に広がる広大な、そして1年中太陽がさんさんと降り注ぐMojave(モハーヴェ)砂漠ですが、ここは国有地です。 先日出席したSolar Power Internationalの2日目のKey…

CaliforniaのRPS(Renewable Portfolio Standard)

CaliforniaのRPS(Renewable Portfolio Standard)は、2020年までに再生可能エネルギーからの発電量を全体の発電量の33%とするものですが、毎四半期毎にCPUC(California Public Utilities Commission)から経過報告のレポートが出ます。2010年のQ3の…

IMPACCT : 「相変化吸収剤を使用したCO2回収プロセス」

このIMPACCT(Innovative Materials & Processes for Advanced Carbon Capture Technologies)のカテゴリーで補助金を獲得したプロジェクトは既に15件ありますが、そのうち「GE Global Research Center」は「相変化吸収剤」を使用してCO2を回収しようとし…

IMPACCT

このブログの最近の話題は、再生可能エネルギー(太陽や風)を使った発電や蓄電の話が多いが、アメリカ政府(DOE/ARPA-E)が力を入れているのが、IMPACCT(Innovative Materials & Processes for Advanced Carbon Capture Technologies)である。無理に訳す…

再生可能エネルギー導入目標

各国の再生可能エネルギー導入目標です。アメリカではRenewable Portfolio Standards (RPS)とかMandateとか言われています。 米国 2012年までに全電力供給量の10%に 2025年までに全電力供給量の25%に カリフォルニア州 2010年までに20%…

Biofuels from Electricity

先日のブログで「Biofuels from Electricity」というプロジェクトのタイトルだけ書いたら「何の事やら分からん」というおしかりを受けました。そこで、DOE(Department of Energy)のサイトとか、ハーバード大学のサイトとかによっかかって、分かる範囲で解説…

ARRA(3)

Advanced Research Projects Agency-Energy(ARPA-Eという)が選んだ、再生可能エネルギーのプロジェクトの続きです。 「Abound Solar Manufacturing社」 $400 millionの借り入れ保証(Loan Guarantee) 「コロラド州立大学」「NREL(National Renewable Energ…

ARRA(2)

ARRA(American Recovery and Reinvestment Act of 2009)のなかで、エネルギーは重要な位置を占めます。エネルギー関係のプロジェクトを統括するのは、米エネルギー省(DOE)の関連機関であるAdvanced Research Projects Agency-Energy(ARPA-E:エネルギー…

ARRA(American Recovery and Reinvestment Act of 2009)

ARRA(American Recovery and Reinvestment Act of 2009)という去年から始まった巨大な額($787 billion)のインセンティブ(the Stimulusとか言ったりする)が、今のアメリカの"Green New Deal"を引っ張っている訳ですが、これは前政権で始まった"Economic S…

もっと蓄電を(新たな補助金?)

Reusable Energy(再生可能エネルギー)を使えば使うほど、風や太陽の変動を受けて発電量は一定しなくなり、その分Utility会社(電力会社)は、どんな最悪な自然状況でも最低の電力は供給出来る体制を維持しなければいけなくなります。ということで、色々なレ…

Zinc bromide flow batteries

オバマ大統領が、今週月曜日(8月16日)にWisconsin州のMenomonee Fallsにある「ZBB Energy Corporation」というバッテリー会社を訪問した事がWhite House Blogに載っています。 調べてみると、この会社は「Zinc bromide flow batteries(亜鉛臭素電池)…