地域レベルの蓄電(2)

昨日のブログで、

値段は、「1キロワット時が今は$1,200だが、$300から$400にするのが目標」との事。すなわち、もし$300になれば、「10メガワット時」で$300/kWh x 10,000kWh =$3,000,000となる。約3億円なり。

と書いたが、仮に「10メガワット時」の蓄電施設のコスト3億円を3,000世帯でシェアすると、1世帯10万円の負担になる。これに伴って各世帯が維持出来る蓄電量は、平均で10,000kWh ÷ 3,000=3.3kWh。
なお、電気事業連合会が2004年に実施した調査では、一般家庭が1カ月に消費する電力は約290.5kWhなので1日では約10kWh。このうちエアコンが約25%、冷蔵庫、照明器具がそれぞれ約16%、テレビは約10%を占めているという。(非常に乱暴な計算だが、1kWhを20円とすると、1ヶ月の電気代が6,000円程度になるので、この程度毎月電気代を払っている家庭はその程度電気を使っていることになる。)
非常時なので、電気を喰う洗濯・乾燥機とかエアコンは一時的に止める、要らない照明は消す、ヘアドラーヤーは使わない、電子レンジは極力使わない、冷蔵庫も一番弱くする。その結果どうしても必要な電力は1kWh(or 500Wh?)以下では無いかと思う。そうすると3kWhの蓄電量で約3時間(or 6時間)保つ計算になる。
なお、大型テレビはやはり電力を喰う。この日立のプラズマテレビの消費電力は、455Wである。非常時にはどうしてもテレビをつけっぱなしで見たくなるが。また、デスクトップパソコン(20インチ程度の液晶画面を持つ)は100W~200W程度らしい。
仮に、この蓄電施設を使って、夜間の安い電気代(10円/kWh)で充電して、昼間の高い電気代(20円/kWh)で売電すると、(20Yen-10Yen/kWh)x10,000kWh=100,000Yenの収入になる。1年で100,000Yen x 365day= 36,500,000Yen/Yearで年間3,600万円の収入となる。3億円の装置が8.3年で元が取れる。非常〜に乱暴な計算ですが。