蓄電

ネバダ州の電力会社NV Energy社

NV Energyが3つのプロジェクトで計1,200MWの太陽光発電と590MWのエネルギー貯蔵システムを調達 ネバダ州の電力会社NV Energy社は、1,200MW の新規太陽光発電システムと590MWのエネルギー貯蔵システムからなる3件の大規模プロジェクトの調達を発表した。当該…

米国エネルギー貯蔵システム設置量

米国における第一四半期のエネルギー貯蔵システム設置量は大幅に上昇 Wood Mackenzie Power & Renewables社とEnergy Storage Associationは、米国における2019年第1四半期のエネルギー貯蔵システム設置状況をまとめた報告書「U.S. Energy Storage Monitor fo…

SCEが新たに195MW分のデマンドレスポンスとエネルギー貯蔵システムを調達

Southern California Edison (SCE)社は、ガス漏洩事故によりアライソキャニオンの天然ガス施設が制限され、電力信頼性確保の必要が出てきているエリアにおいて、195MW分の新たなクリーン電力を調達すると発表した。入札した企業から選ばれたのは、下図に示す…

MHPSとMagnum Developmentが世界最大のエネルギー貯蔵プロジェクトを共同開発

三菱日立パワーシステムズ社(MHPS)と岩塩坑の採掘や運営を行うMagnum Development社は、ユタ州で世界最大の再生可能エネルギー貯蔵プロジェクトを共同開発すると発表した。Advanced Clean Energy Storage(ACES)と呼ばれる当該プロジェクトは、再生可能エネル…

トヨタの新型プリウスの「ニッケル水素電池」と「リチウムイオン電池」(大幅アップデート)

トヨタの新しい第4世代プリウス。 燃費(目標)の「40km/L (JC06目標値)」というのはアメリカ流でいうと「95.6MPG」。 「ニッケル水素電池パック」と「リチウムイオン電池パック」の両方を用意し、車種によって使い分けるとのこと。 ↓こちらが新開発の「ニッ…

GEのエネルギー貯蔵システムに関する戦略

GEは、エネルギー貯蔵システムに関する戦略がここ数年フラフラしたこともあって、大型に限らずバッテリーの開発や設置に関しては後手に回っていた。 今年になってから、かなり真剣に力を入れ出してきた。 下記は、今週開催されている「 Energy Storage North…

Enevate社

米国では、エネルギー貯蔵に対する需要が急速に高まっている。 この理由の一つは、出力が大幅に上下する再生可能エネルギー発電が今後急激に増えるため、その変動幅を吸収する必要が有るからである。 こういう「定置型」のエネルギー貯蔵装置が、米国(カリ…

Ambri社、人員削減に踏み切る、出荷も延期

個人的に注目してはいるが、技術的にも経営的にもかなり危ないと思っている、Ambri社。 MITのスピンオフで液体金属バッテリーの商業化に取り組んでいるが、かなりの困難に直面している模様。 CEOのPhil Giudice氏は、「残念なことに予想していた通り技術開発…

First SolarのCEO、2017年までに$1.00/W到達を予測

再生可能エネルギーは、まだまだ補助金なしでは経済的合理性が無いと言われるが、それでもパネルとインバーターの値段の劇的な低下で、発電コストが急激に下がってきた。値段的には中国メーカーのシリコン系のパネルが、その製造原価の安さでシェアを伸ばし…

リチウム元素

テスラがが2017年に販売開始を予定している廉価版の電気自動車Model3の航続可能距離は200マイル以上とか。 どれ位の値段になるかは何とも言えないが、$7,500の税控除後の金額は$30,000位とか言われているが、もしその位の値段になれば、かなりの台数売れると…

早稲田大学スマート社会技術融合研究機構(ACROSS)

先日の早稲田大学スマート社会技術融合研究機構(ACROSS)での講演の記事が出ました。 2時間半でしたが、ぎっしり詰まった内容で、評判が良かったです。

早稲田大学の「先進グリッド技術研究所」

昨日は、早稲田大学の「先進グリッド技術研究所」のハイレベルセミナーの特別講師に呼んで頂いて講演。 スライド110枚。 米国に於けるエネルギー貯蔵は、日本の方が考えている内容とはかなり違う方向性と速度で進んでいる。 この違いと、日本が取るべき戦略…

Key Note Speech

今回のKey Note Speechは、アメリカ合衆国海軍長官のRay Mabus氏。 海軍におけるエネルギー貯蔵、無人機向けのバッテリー、Main Gridがダウンしても動き続けるMicro Grid、外国に頼らないAlternative Enregyの重要性を強調。 なかなか良いスピーチだった。 h…

Energy Storageの学会

Energy Storage Association(エネルギー貯蔵協会)の25回目のカンファレンスに参加中。 ここ半年で、エネルギー貯蔵関連のカンファレンスには3回参加。 非常に動きが速い分野なので、最新情報を常にウオッチ。 来週は、この最新情報を持って、日本へ出張。

Tehachapi Storage Project (TSP)

ロスアンジェルスの北の山岳地帯のTehachapiは、風力発電好適地として既にかなりの風車が設置されている。 しかし、Tehachapiから都市部への送電線整備が進まず、これ以上の風車の設置は難しいという状況が続いていたが、2020年までの33%のRPSを達成するため…

STEM社

Behind-the-Meter と言われる「需要家サイト」に設置される蓄電装置、先週のSCEの発表では下記の3社が選ばれた。 STEM 85.0MW Advanced Microgrid Solutions 50.0MW Ice Energy Holdings, Inc. 25.6MW このうち、STEM社は、通常の機器構成が54kW/54kWh(下の…

Advanced Microgrid Solutions

今回のSCEでのエネルギー貯蔵の調達先に入ったのは、全部で5社だったが、この中で、Advanced Microgrid Solutions社は全くのダークホースであった。 ステルスモードであまり情報が無いが、それでも非常に面白いビジネスモデルで採用が決まったようだ。 目が…

エネルギー貯蔵に関するスライド

今回、何カ所かでエネルギー貯蔵に関する講演をする為に、スライドを大幅にアップデート。 最新のマーケット情報と技術情報を網羅。 100ページ位のつもりが、例によって大幅に増えて、150ページとなった。 各ISO/RTO毎のエネルギー貯蔵への対価を比較して纏…

SCEがエネルギー貯蔵関連の発注者を決定

2020年(設置期限は2022年)までの総計1.3GWのエネルギー貯蔵の義務化のうち、SCEは2014年末までに90MWの発注先を決めなければいけない。今回の対象を赤字で記す。 その発注先の発表が先週あった。 Behind-the-Meter (需要家サイトに設置) Ice Energy Holdings…

Aquion Energyが追加で資金調達

Aquion Energyが、またまた$38MをVCから調達したという。 つい最近の9月に$25M集めたばかり。 今年の1月には$55M集めていた。 今年になってからだけでも、$55M+$25M+$38M=$118Mですね〜 Aquionへの投資家には、Bill GatesやBright CapitalやGentry Venture…

リチウムイオン電池の聞いた事の無いベンチャー企業が$1Bの工場を建設するとか...

米国では、毎年の様に新しいエネルギー貯蔵の会社が生まれては消えて行くが、「Alevo」というリチウムイオン電池ベンチャー企業が$1Bの工場を建設するとの事。 その特徴は カソードにLiFePO4(リン酸鉄)を用いる アノードにsulfur(硫黄)を用いる 40,000回のテ…

Imergy社

レドックス・フローバッテリーの話がしつこく続きます。 Imergy社(旧社名:Deeya社)。 Department of Energyの傘下のPacific Northwest National laboratory (PNNL) の新しいバナジウム・レドックス・フローバッテリーの技術をライセンスした3社のうちの1社…

レドックス・フロー電池

蓄電装置を長い間ウオッチしているが、ここ2〜3年の米国に於けるフロー電池(flow battery)のブームは特筆に値する。 フロー電池で使われる化学物質は色々あるが、今の所はバナジウム(V)を用いるケースが大半を占める。 これは、バナジウムが、2価(2+)、3価(3…

GILDEMEISTER energy solutions社のバナジウムフローバッテリー

こちらは、別のバナジウムフローバッテリー。 ドイツの「GILDEMEISTER energy solutions社」が開発。 米国ではAMERICAN VANADIUM社が代理店をしている。 このサイズで、40 kWh、入出力は10/20/30 kWから選べる。

フローバッテリー

リチウムイオン電池は、「モバイルデバイス向け」とか「車載向け」では、$1,000/kWhを切っているが、「定置用」では$1,000/kWhをかなり越える。(PCSを含んでいる値段だったり、含んでいない値段だったりしてややこしいが。) 「定置向け」のなかでも、大型の…

「STEM社」+「Extended Stay America」

定置型のエネルギー貯蔵装置は、大きく言って、「電力網に繋がる大型装置」と「家庭やビルの中で使われる中小型装置」に分かれる。 後者は、電力網から見て、メーターの向こう側にあるので、米国では「Behind-the-meter」と言われる。 家庭用だと、太陽光発…

Ambri社

筆者がずっと注目しているエネルギー貯蔵システムを開発している会社にAmbri社と言うのがある。 MITの著名教授のDr. Sadowayが、MITの研究室で開発した「溶融金属を用いたバッテリー」を商業化するために作った会社である。 著名VCや、ビルゲーツや、フラン…

Aquion Energy社

先週のカンファレンスでも展示していたAquion Energy社、これまでもベンチャーキャピタルよりかなりのお金を集めているが、GTMの記事によると、更に$25M調達したとの事。 今年の1月に、シリーズDで$55M調達したばかりであるが。 PVと同じで、バッテリー開発…

Pay for Performance

エネルギー貯蔵装置やデマンドレスポンスを用いて収入を上げるには、「周波数調整マーケット(Frequency Regulation)」向けが一番お金になるが、これは2012年のFERC Order 755(Pay for Performance)の影響が大きい。 下図の様に、高速でレスポンス出来るエネ…

FERC 794 "Frequency Response"

FERC 755は有名だが、今年発令されたFERC 794 はまだあまり理解されていない。 下図の様に、エネルギー貯蔵装置を使ったサービスにかなり大きな影響を及ぼすと思われる。 "Frequency Response"は、これまでのアンシラリーサービスの中心だった"Frequency Reg…