米国における第一四半期のエネルギー貯蔵システム設置量は大幅に上昇
Wood Mackenzie Power & Renewables社とEnergy Storage Associationは、米国における2019年第1四半期のエネルギー貯蔵システム設置状況をまとめた報告書「U.S. Energy Storage Monitor for Q1 2019」を発表した。当該レポートのハイライトは以下の通り。
下図に示されているように、2019年第1四半期に設置されたエネルギー貯蔵システムは出力(MW)ベースで148.8MWであり、前期(2018/Q4)より6%アップ、前年同期(2018/Q1)より232%アップとなった。需要家側に設置されるエネルギー貯蔵システムが全体の46%を占めた。
容量(MWh)ベースでは、同じ時期に271.1MWhが稼働を開始し、そのうち60%が需要家側に設置されたシステムであった。系統側に設置するシステムは出力時間が短いため、容量(MWh)ベースでのシェアは少ない結果となった。
需要家側に設置するシステムについては、家庭用、商業用ともにカリフォルニア州が市場を主導した。系統側に設置するシステムについては、ニュージャージ州での設置が最も多かった。
2019年全体の設置予想では、昨年の311MWから倍以上に成長し、647MWとなると見込まれている。市場は急速に成長することが見込まれ、2024年には4,543MW に達すると予想される。
市場規模は2019年の$957Mから2024年には$4.8Bに達すると予想されている。