2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

NECが「A123 Systems」から「A123 Energy Solutions」を買収

2012年10月16日にアメリカ連邦倒産法第11章の適用を申請し、事実上、経営破綻したアメリカ合衆国の電池製造メーカーの「A123 Systems」。 破産申請当初、米国の大手自動車部品メーカーであるジョンソンコントロールズ社が125Mドルで買収することが伝えられて…

PG&Eが再生可能エネルギー発電率20%を達成

CA州は、RPS(Renewable Portfolio Standard)として、「2013年に再生可能エネルギーによる発電率を20%にする」という高い目標を掲げていた。 サンフランシスコやシリコンバレーを中心としたエリアをサポートするPG&Eの2012年の再生可能エネルギー発電率は、若…

送配電網の何百万というポイントで、リアルタイムに電圧をモニター

送配電網は生き物の様にそれぞれのポイントの電圧や周波数が上がったり下がったりする。 電力会社や、系統運用者はこれまでは代表的な地点での値しか把握出来ていなかった。 停電等を防ぎ、最適な電力供給を行う為にはもっとデータポイントを増やす必要があ…

アンシラリーサービスの定義

もう一度、アンシラリーサービスの定義に遡って考えてみる。 FERC(The United States Federal Energy Regulatory Commission )は、Order 888で下記の様に定義している。 "those services necessary to support the transmission of electric power from sell…

デマンドレスポンス(DR)を如何にアンシラリーサービス(AS)に使うか

数日前に参照した、米国でのアンシラリーサービスのワークショップのこのレポートをつらつら読んでいるが、「デマンドレスポンス(DR)を如何にアンシラリーサービス(AS)に使うか、その際の問題点は何か」について色々考えさせられた。 技術的な問題点(負荷提…

1987年7月23日首都圏大停電

北米と欧州の大停電の記事を書いたので、27年前に日本で起きた大停電の記録もWikiPediaから。 こういう過去の経験が非常に貴重であると感じる。 1987年7月23日首都圏大停電とは、1987年7月23日に日本で発生した大規模な停電。東京都などの6都県の、280万戸(…

FERCとNERC

米国の電力事情を調べると「FERC」と「NERC」という組織の名前が頻発する。 改めて、その違いを書くと、 FERC Federal Energy Regulatory Commission 連邦エネルギー規制委員会 管轄は、米国のみ NERC North American Electric Reliability Corporation 北米…

米国に於ける「ISO/RTO」について

北米(米国+カナダ)では、発電と送電の分離が進んでいる。 非常に多数の「発電事業者」が口を突っ込む北米の送電網は、近年ますます複雑になってきており、一昨日と昨日書いた様に大規模停電の危険性と隣り合わせである。 送電網を管理するのは「系統運用…

2006年ヨーロッパ広域停電

昨日米国で2003年に発生した大停電の事を書いたので、今日は2006年11月4日にヨーロッパで発生した停電について。 大型客船航行のために、河川上部を通る送電線を停止した事に起因し、11カ国に及ぶ広域停電が発生。 元ネタのWikiPediaの日本語版を若干編集し…

2003年北米大停電

2000年〜2001年のカリフォルニア電力危機と同じ様に、良く引き合いに出されるのが、「2003 the north America massive black-out(2003年北米大停電)」である。 こういう「連鎖反応的なダウンの拡大」というのが、送配電システムが複雑になるに従って実に怖…

アンシラリーサービス

「アンシラリーサービス」とは日頃あまり使わない言葉であるが、日々の電力供給を行う上で非常に大事である。日経BP TechONによる定義は下記の通り。 英語でアンシラリー(Ancillary)とは、「補助的な」「付属の」という意味である。電力用語のアンシラリー…

米国政府による「蓄電関連補助金」

DoEの2013年12月のレポートを元に、アメリカ政府の各機関による蓄電関連の各種補助金を纏めてみた。 (2009年から2012年までの補助金。)連邦機関名 イニシアティブの数 補助金額 DoE 11 $852.0 M DoD 14 $430.3 M NASA 8 $20.8 M NSF 4 $8.6 M EPA 1 $3.3 M N…