2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

SunPower社がフランスの石油・ガス大手の傘下に??

フランスの石油・ガス産業の大手の「TOTAL社」が、アメリカに本社の在る太陽光発電メーカーの「SunPower社」の株式の60%を買うかもしれないという話題。 SunPower社の概要は下記の通り 1985年設立の比較的古い会社 本社はSan Joseにある 単結晶シリコンを用…

テックビレッジコラム

テックビレッジに「ギガワット級の太陽熱発電所を建設,分散型発電の課題に対応できる送電網を構築へ」というタイトルでコラムが掲載されました。 下の写真は、コラム中に出て来るSolar Millennium社のトラフ型集熱装置。

暖房

3月はかなり寒い日があったので1kWのディッシュ型の電気ストーブを時々使った。 なお、我が家でガス暖房を入れると、ゴ〜という音がして屋根裏経由(ダクト)で家中に暖気を送ろうとする。しかし築55年の古い家で断熱効果が良く無く、効率が悪いのでこのガス…

停電と電線

因に、昨年の夏ご町内だけが停電になったことがあった。このとき、24時間以上回復しなくて大変困った。町内の柱上変圧器が壊れたか、どこかの架線が切れたかしたのだろうが。なお、町内の道路には電柱が立っていなくて見た目は奇麗だが、反対に後ろの家との…

我が家の3月分の電気代は$16.55なり

我が家が契約しているPG&E(Pacific Gas & Electric) から3月分の電気代とガス代の請求が来ました。参考に公開します。 Baseline Quantity : 403kWh 403kWhまでが基本料率(Baseline)で、この量を超えるとkWhあたりの単価が跳ね上がる Baseline Usage : 131kW…

CIGS方式のMiaSole社がダウンラウンドで資金調達

CIGS方式の太陽光発電パネルメーカーのMiaSole社が、ダウンラウンド(前回より株価が下がる状態)ながら$106M資金調達したとのこと。 CIGSとはCopper Indium Gallium Selenideを用いる薄膜方式。薄膜系で辛うじて残っているのが、First Solar社が使うCdTe方…

地域レベルの蓄電(2)

昨日のブログで、 値段は、「1キロワット時が今は$1,200だが、$300から$400にするのが目標」との事。すなわち、もし$300になれば、「10メガワット時」で$300/kWh x 10,000kWh =$3,000,000となる。約3億円なり。 と書いたが、仮に「10メガワット時」の蓄電施…

地域レベルの蓄電(1)

再生可能エネルギーで発電すると、時間的変動が大きく、太陽光発電は昼間だけ、風力発電は風が吹いている時だけ(夜が多い)、ということになり、なかなかベースロードにはならない。 夏の午後の暑い時のエアコン需要には太陽光発電は確かにフィットし、ピー…

LED電球の力率

日本のメーカーのLED電球の力率がどれ位か、各社のウエブを色々調べてみましたが、調べた限りではパナソニックも東芝もシャープもウエブサイトには載せていませんでした。多分、大分悪いのでしょうかねぇ。もう少し調べてみます。 外国のメーカーはどうかと…

Power Factor(力率)

交流電力を使う場合、あまり意識しない隠れたファクターとして「力率」というものがある。英語で言うと「Power Factor」である。 これは何かと言うと、wikipediaでは、 力率(りきりつ、Power factor)は、交流電力の効率に関して定義された値であり、皮相電…

太陽光発電パネル開発ベンチャー企業「Suniva社」

アメリカに本社のある太陽光パネルメーカーのなかで、「First Solar社」とかの大手は、発電効率はそのままに(9%~11%ぐらい)ひたすら原価低減(ワットあたり)に走っているが、ベンチャー企業のなかでは発電効率向上に力を注いでいる所が多い。 例えば、ベンチ…

太陽光パネルのモジュール生産性の向上

昨日取り上げた「Solar Industry」でもう一つ面白いと思った記事は「自動化によるモジュール生産性の向上(Further Automation, Improved Encapsulants Re-Shape Module Assembly)」。 モジュールは、1枚あたり200ワット程度の発電能力を持つが、大体下記…

久々に太陽光発電の話

右は「Solar Industry」という太陽光発電の業界紙の4月号の表紙である。アナログ人間の筆者は、電子マガジンより、こういう「紙」の雑誌の方がはるかに落ち着く。毎月タダで送ってくれる。全部で62ページで、半分以上広告なのだが、広告や記事を拾い読みする…

ナトリウムランプ

日本のトンネル等で見かける黄色い光のナトリウムランプは、アメリカやヨーロッパでは非常にポピュラー。Mountain Viewの我が家の廻りの街灯も、ほとんどすべて黄色い光をあやしげに放っている。 ナトリウムランプは、ナトリウム蒸気の放電発光を利用した放…

AC→DC回路を一ヶ所にまとめよう

省エネをはかる際に、オフィスで一番電気を使っているのは冷暖房であろう。季節性はあるが。 次が、照明では無いかと思う。オフィスによってはコンピュータやサーバーの消費する電力の方が多いかもしれない。 照明に関しては、やはり今の蛍光灯を、直管型LED…

アメリカに於けるLED電球の値段

先日、シリコンバレーのホームセンター(Home Depot, Orchard Supply Hardware)に行った折に、LED電球がどれ位の値段で売られているか見て来ました。少し見づらいですが、クリックすると拡大します。 これはPhilips製。明るさは分かりませんが、24.97ドル。 …

LED照明用の電源回路はどこに置く

4日前に書いた台湾の道路用照明も、電源回路(AC→DC)は照明器具の外に置く様に設計されている。 このLED照明の寿命は50,000時間なので、毎日12時間点灯したとして、50,000÷12÷365=11.4年となる。しかし電解コンデンサーの寿命はそこまで保たないこともあるの…

Dim Sumにつられて

海部美知さんからの「ランチをごちそうするから」という言葉に誘われて、安藤さんと一緒にインタビューらしきものを受けて来ました。その記事が「代替エネルギーによる発電も“巨人の国”流」としてアップされています。 美知さん、おいしいDim Sumをごちそう…

直管型LED照明器具(1)

普通の白熱電球がLED電球に置き換わるのは、2012年位から本格化しだすのではと思う。LED電球の値段はまだまだ高いものの、40ワット置き換えモデルでは2,000円を切る様になって来た。電気代が1/10とかになるので、1〜2年で元が取れる。 ただ、オフィス等で何…

中国の第12次5カ年計画(LED産業)

今年3月に採択された中国の第12次5カ年(2011~2015)計画では、下記の目標が定められた。 半導体照明(LED)産業の生産額の年平均成長率を30%前後とする 関連製品の市場シェアを 機能性照明で20% 液晶バックライトで50%以上 景観装飾などで70%以上 自主創新能力…

LED照明の寿命

確かに、LED照明は白熱電球や蛍光灯に比べて寿命が長いが、設計に気をつけなければ寿命は一気に短くなってしまう。 例えば、 LEDが発光するのは「P型半導体」と「N型半導体」の接合面(Junction)であるが、この接合面が高温になる。半導体であるため、接合面…

中国に於けるLED街灯

中国では、LED照明関連ビジネスで「十城万盞」と呼ばれる補助金政策が進められている。 「十城万盞」は、 LED照明のテストモデル都市での導入による内需の喚起で技術面の進歩も狙っている。 LED照明のモデル都市プロジェクトとして1…

街灯の省電力化

街灯(Street Light)もかなり電気を食う。San Joseには、65,000の街灯がある。今の街灯はHPS(High Pressure Sodium Light)という黄色のナトリウム光源を使うケースが多いが、1灯あたり200W ~ 500W程度の消費電力。 仮に平均を250Wとすると、250W x 65,000 …

電球型蛍光灯(3)

このCFL(Compact Fluorescent Light)は、19Wの消費電力で1,250ルーメンということなので、発光効率は66ルーメン/W。 最近のLED電球の「電球色(Warm White)」の「ルーメン/W」は大体60~70。「昼光色(Cool White)」なら70~80。 ところで、パナソニックが今年3…

電球型蛍光灯(2)

はい、約束通り1個20セントのCFL(Compact Fluorescent Light)を買って来ました。 下の写真がラベルの拡大ですが、なんとPG&E(北カリフォルニアの大手の電力会社)が補助金を出しているので安いのですね。 19Wの消費電力で白熱電球75Wと同じ明るさだと言って…

電球型蛍光灯(1)

とにかく、ありとあらゆる所で、電力の消費量を減らさなければいけない。 とくに照明は、電力消費の大きな割合を占める。このため白熱電球は各国で順次禁止される。日本も2012年で国内での白熱電球の生産と販売がストップする。(特殊な用途を除く) 日…