SunPower社がフランスの石油・ガス大手の傘下に??

フランスの石油・ガス産業の大手の「TOTAL社」が、アメリカに本社の在る太陽光発電メーカーの「SunPower社」の株式の60%を買うかもしれないという話題。
SunPower社の概要は下記の通り

  • 1985年設立の比較的古い会社
  • 本社はSan Joseにある
  • 単結晶シリコンを用いる
  • 光のあたるセル表面には電極を一切用いない「Back Contact」やその他の手法で、セルで24.2%という高い発電効率を実現
  • 上記は2010年にNREL (National Renewable Energy Lab)によって認定
  • 最近は、パネル(セル・モジュール)の製造以外に、発電ビジネスにも乗り出している
  • 2010年の売上は、$2.22B。これは2009年から46%の増加。Gross Marginが23%。
  • 2011年の売上予想が$2.8B〜$2.95B。Gross Marginsは19%〜21%程度に落ちるもようだがそれでも立派。
  • 現在の製造能力は580メガワット。2014年までに2ギガワットに増強予定。

今回の「買収」であるが、

  • 60%の株式を現在取引されている値段の46%の割増で買い取る($1.3B)
  • それ以外に$1BのCredit(貸付)を行う
  • 合計で$2.3BのDealとなる

新しい製造工場や発電所を建設するには多額の資金が要るが、これを銀行等より高い利息で借りると、損益が一気に悪化する。$1Bの貸付というのが非常に大きな意味を持つと思う。
↓SunPower社の、表面に一切電極が無い単結晶シリコンのセル

↓SunPower社のウエブサイトに在る説明。

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