2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

帰って来ました

昨日、シリコンバレーに帰って来ました。 こちらは、爽やかな良い気候です。 次回は、6月25日から日本に行く予定です。 昨日のフライトは非常にBumpyで、テーブルの上に置いたビールのコップが、宙に浮いて、膝の上に落ちて来た。 なかなか乾かず、とても冷…

「電力自由化」+「再生可能エネルギー」+「エネルギー安全保障」

日本でアタフタ中。 水曜日は名古屋の某社でランチを挟んで7時間の「マラソンセミナー」実施。 200ページのスライドとホワイトボードを駆使して「米国の最新の電力事情」を説明。 非常に活発な質疑応答を頂きました。 主な論点は、「電力自由化」+「再生可…

講演

昨日は、滋賀県のクライアントの所で「米国に於ける蓄電事情」という内容で3時間講演をしました。 スライド200枚を使って、米国のアンシラリーサービス向けの蓄電のニーズや、テスラモーターズ社の動向とかを深く、しかし分かりやすく説明。 活発な議論を頂…

これから日本

数日、アップしませんでした。 これから日本出張です。 25日の週は、前半は関西、後半は東京に居ます。 米国のクリーンテクノロジー関連で面談希望の方は、メッセージを入れて下さい。 では、そろそろ迎えが来ます。 ーーーーーーー 追記 サンノゼ空港にて…

ERCOT(テキサス州)における「価格設定方法」と「送電混雑コスト」

自分のメモが続きます。環境省が2012年12月にERCOTと面談したときの資料(報告書)を参考にしています。 価格設定方法 ERCOT では、LMP(Locational Marginal Pricing、地点別限界価格)と呼ばれる価格設定方法を採用している。 従来、ERCOTでは、負荷ゾーン価…

テキサス州に於ける風力発電状況

これも、自分の為のメモです。環境省が2012年12月にERCOTと面談したときの資料(報告書)を参考にしています。 「ERCOT」 Electric Reliability Council of Texas(テキサス電気信頼性評議会)の略 テキサス州およびその近辺をテリトリーとするRTO 顧客数:23,…

FERC 指令 764

自分の為の忘備録の続きです。環境省が2012年12月にFERCに面談したときの資料を参考にしています。細かいので、興味の無い人は無視して下さい。 再生可能エネルギーによる発電施設開発にかかる見通し 地域送電機関(RTO)内における透明性のある市場アプローチ…

米国電力卸売市場における価格決定メカニズム

自分の為の忘備録の続きです。細かいので、興味の無い人は無視して下さい。 電力卸売市場価格 電力卸売市場価格は、基本的に電力会社による市場への入札に基づき決定される。 同市場は「オークション形式」であり、需給のバランスに基づく「需要曲線(高負荷…

風力発電の出力予測

風力発電は「風任せ」と言いながら、近年では各種のセンサーやコンピュータ化により、昔に比べれば出力予測の精度は上がって来ている。 リアルタイム市場と出力予測 地域送電系統運用機関(ISO/RTO7)が運用する市場では、リアルタイム市場において5分間隔で発…

再生可能エネルギー増加に伴う予備力の確保

米国の電力事情やシステムは日本とかなり違う。良い悪いは別にして、正確に理解する事が必要である。 筆者も勉強中であるが、忘備録として幾つかのポイントや用語を。 系統安定化(Balancing) 水力発電は、風力発電の変動性に対する系統安定化(Balancing)に適…

FRT(Fault Ride Through)

話が非常に細かくなって申し訳ない。どちらかと言うと自分の忘備録としてアップします。 分散型電源(グリッドに繋がる「太陽光発電」や「風力発電」や「蓄電装置」)が電力系統に対してネガティブスパイラルを起こして大きな問題(停電等)にならない様にす…

「リチウムイオン二次電池」と「炭化水素」や「水素」とのエネルギー密度の比較

リチウムイオン二次電池のエネルギーの話が続く。 この11.16 [Wh] (=40.2[kJ])のエネルギーを持つパナソニックの18650シリンダータイプの電池の重量は44.5gである。 すなわち、gあたりのエネルギー密度をワット時[Wh]とジュール[J]で求めると、 11.16 [Wh] ÷…

リチウムイオン電池のセル1個が内蔵するエネルギー

何回か取り上げた「パナソニック」の3,100mAhの18650セルについて、このセル1個が内臓している「11.16 Wh」というエネルギーがどれ位のものかを計算してみる。 筆者は物理屋なので、エネルギーの単位はジュール[ J ]に換算します。 1 Whは3.60 KJに相当する…

ループフロー問題

送配電網の構築と維持は一筋縄ではいかないが、最近欧州で大きな問題となっているのは「ループフロー」という現象である。ドイツからフランスに電力を送る際に、近隣国のベルギーとかに影響が出たりする。 以下、NEDOの「再生可能エネルギー技術白書 第 9 章…

ニッケル系の正極材料

リチウムイオン二次電池の正極(カソード)と言えば、20年前のソニーによる最初の実用化のころから最近まで「コバルト酸リチウム(LiCoO2)」を用いるのが普通であったし、今でもモバイル機器向けはそのままである。 しかし、近年の車載用では正極にコバルト系…

30万ページビュー

本日で30万ページビュー(累計)となりました。 筆者の個人的興味のおもむくままのブログとなっておりますが、毎日数百人のご訪問を頂き、大変ありがとうございます。 これからも、「アメリカで起こっている事が何となく分かる」というブログを目指してがん…

容量密度(セル)

昨日取り上げたパナソニック製の18650のセル(NCR18650)、諸元を改めてそのデータシートから抜き出すと、 (訂正:高容量品(NCR18650A)の数値を併記します。) タイプ 高容量タイプ(Ni システム) 公称電圧 3.6 (V) 容量(typ.) 旧タイプ 2900(mAh) 新タイ…

18650同士での比較

同じ18650同士で、パナソニック製とA123 Systems社製を比較してみた。 公称電圧 パナソニック :3.6V A123 Systems :3.3V 公称アンペア容量 パナソニック :2,900 mAh A123 Systems :1,100 mAh 容量(Wh) (上記2値のかけ算で求めた) パナソニック :3.6V…

A123 systems社のバッテリーセル

ここ数日取り上げている、A123 systems社のバッテリーの話がしつこく続きます。 この会社のデータシートによると、シリンダー型で3種類、ポーチ型で1種類のセルを用意している。これらを組合せて、電気自動車や送配電網に繋がる大型バッテリーパックとなる…

IHIもA123 Systemsのセルを利用(2.8MWh)

ところで、NECやAESだけでなく、IHIもA123 Energy Solutionsのリチウムイオン二次電池の技術を大型の蓄電装置(下の写真)に使っている。 下は、このシステムに使っているラミネート状のセルの写真。 以下、IHIの発表資料と一部の報道資料より抜粋。 こちら…

AES社

ところで、A123 SystemsやA123 Energy Solutionsは、これまでAES社と組んで大型の蓄電装置の設置を行ってきた。 AES社は、日本ではあまり聞かない名前だが、1981年設立で急激に大きくなったエネルギー会社。 Fortune 200 company。 本社はVirginia州のArling…