米国の電力事情やシステムは日本とかなり違う。良い悪いは別にして、正確に理解する事が必要である。
筆者も勉強中であるが、忘備録として幾つかのポイントや用語を。
- 系統安定化(Balancing)
- 予備発電(spinning reserve, ready reserve, operating reserve)
- 予備発電の利用は、再生可能エネルギーの出力変動への対処に活用される手法である。
- 米国のすべての電力会社は、ある種の予備電力を維持しており、これらは瞬時に負荷が確保できる瞬時予備力(spinning reserve)、比較的短時間で電力を供給することができる即時予備力(ready reserve)または運転予備力(operating reserve)等で構成される。
- 天然ガス火力発電
- 水力発電のほか、短時間での対応能力を持つ予備発電施設として、天然ガス火力が多く活用される。
- モンタナ州の電力会社、ノースウェスタン社(Northwestern Corporation)は、風力発電に対する系統安定化の予備発電施設 として、50MWのガスタービン発電機を3基導入した。
- 同社は、国内でも極めて風が強く吹く立地にあり、遠方の供給業者から調整供給量(regulation service)を購入していたものの、購入の継続が困難となったため、自ら風力発電の予備発電容量を確 保するため同施設への投資に踏み切った。
- 同社が導入した50MWのガス発電機のうちの1基は、他の2基が利用できなくなった場合の予備。
- なお、モンタ ナ州の同社系統におけるバランシング要件(需給安定化のため確保が必要な予備容量)は、約60MW。