2014-01-01から1年間の記事一覧
2000年~2001年のカリフォルニア州電力危機の際に、エンロン等の不正操作等もあって、家庭用を含む電気料金が滅茶苦茶高騰した。 そのときの反省で、家庭用の電気料金には色々な制約が課されている。 しかし電力危機から13年が経ち、その時の規制が現状にあわ…
まだまだプラグイン車は一般的ではないので今は問題にはなっていないが、数年先にカリフォルニア州で100万台のプラグイン車が走り出した場合を考える。(因に、カリフォルニア州でのPEVの累計販売台数は2014年10月で11万台である。) 仮にその40%の40万台が…
昨日Folsom(サクラメントから更に30分)のCAISOを訪問したのは、再生可能エネルギーと送電線整備に関する議論をする為だったが、コントロールセンターも見学させてもらった。 ここで、カリフォルニア州の発電と送電をコントロール。 毎日のピーク電力使用量は…
今朝は、Vehicle to Gridの小さなワークショップに参加。 午前中だけだったが、なかなか面白い議論でした。 PG&E PG&E rates, programs, and current EV offerings Genability Overview of ways to achieve smart charging and the best rate structure to d…
今日は3時間車に乗って(僕が運転した訳では無いが)、FolsomにあるCAISOのコントロールセンターを見学。
何回か取り上げたが、FERC Order 745について。 FERC Order 745がワシントンD.C.での裁判(May 23, 2014)で「越権である」ということで取り消され、その影響があちこちででている。「越権である」だけの話が、最近は「デマンドレスポンスに対して容量市場でお…
自分のメモが続きます。 CAISOでの制度設計は、ほとんどエンドレスに続いているが、下記は2010年に実施された変更で、アンシラリーサービスを1時間前市場で調達すると言う話である。 比較的起動が遅い""operating reserves = non-dynamic system resources"…
米国に於ける電力マーケットのフローは非常に分りにくいが、Siemensのこのファイルの図が分かり易いので下記に借用します。
CAISOの管内で行われている「Convergence Bids」というのは別名「Virtual Bids」ともいうが、これは純粋にファイナルシャルな取引である。実際(物理的)に発電を行ったり、それを使用する訳では無く、発電側と利用する側がリスクをヘッジする為に使う。 CAI…
CAにおける、Transitional Bundled Commodity Cost (TBCC) についての自分のメモ。 「2009年以前」→「2009年から2012年」→「2012年以降」と3つのフェーズで変わっている。 (i) 7/1/2012 - Present The hourly "Market Price" (at the transmission / distrib…
昨日の続きであるが、CAISO管内のネットワークモデルを下図に示す。今は、混雑料金は3,000ヵ所のLMP毎に決まるが、それでも大きく3つに分けている事には変わらない。 昨日の図では、サンフランシスコエリアはどこにも入っていない様に見えるが、「NP15」に入…
CAISOでは、2009年にそれまでの電力調達の為のモデルを大幅に変更した。 その一つは、ゾーン分けに関するルールの変更。 下図に示す様に、以前は大きく3つに分けて、それぞれのゾーンの中と、3つのゾーン間での電力のやり取りを売買していたが、2009年以降は…
今年は日米を6回往復して、日本の色々なクライアントさんと議論したり、セミナーを開催させてもらったりした。 日本での電力自由化(発送電分離)の議論も進んできたが、15年ほど先を行っている米国の状況は非常に参考になると思う。 しかし、決して順調な15…
カリフォルニア州で2011-2014に販売されたPEV(電気自動車やプラグインハイブリッド)は、このサイトによると113,837台とのこと。 このサイトに掲載されているグラフ(下記)を見ると、毎月9,000台程度の売上で、伸び悩んでいる様に思える。 まあそうは言う物…
ブログの更新が遅れて申し訳ないです。
昨晩は、クライアントさんとの食事の後、ホテルのそばの銭湯に。 1時間ゆっくりお湯につかって足を伸ばし、おそば屋で生ビールを。
現在、PG&EがAB2514に基づく「エネルギー貯蔵装置」の募集を行なっている。 設置予定の変電所とそれぞれの容量(MW x 時間)は下記の通りである。 どういう根拠でこの場所が選ばれ、どういう根拠でこの容量となったのか非常に興味がある。
ロスアンジェルスの北の山岳地帯のTehachapiは、風力発電好適地として既にかなりの風車が設置されている。 しかし、Tehachapiから都市部への送電線整備が進まず、これ以上の風車の設置は難しいという状況が続いていたが、2020年までの33%のRPSを達成するため…
日本は3連休です。アタフタせずにゆっくりしています。 先月のデマンドレスポンスのカンファレンスでメモ書きした自分のノートを読み返していると、自分では忘れているが(笑)、色々面白い事が書いてある。 スマートメーターは高い(たいしたこともできない…
Behind-the-Meter と言われる「需要家サイト」に設置される蓄電装置、先週のSCEの発表では下記の3社が選ばれた。 STEM 85.0MW Advanced Microgrid Solutions 50.0MW Ice Energy Holdings, Inc. 25.6MW このうち、STEM社は、通常の機器構成が54kW/54kWh(下の…
ブログの更新が遅れ気味です。
1つ下の記事の稼働率に関しての感想を幾つか。 太陽光発電(15%)は意外に稼働率が低い。太陽光資源に恵まれているカリフォルニアにしてこんなものか。最近は太陽追尾装置をつけて、無い場合に比べて発電量を15%~20%増やすケースも増えてきているが、やはりま…
カリフォルニア州における年ごとの発電量の実績(電源ごと)については、このCECのデータベースに掲載あり。 上記のデータベースより、2013年のカリフォルニア州内の電源ごとの定格容量(MW)・年間の発電量(GWh)を用いて単純に稼働率を計算すると下表のとおり…
日本のクライアントさんと話していていつも思うのは、米国の電力マーケットの構造のややこしさ。 スライドやホワイトボードを使って説明してももどかしさを感じる。 1995年の自由化のスタートからの紆余曲折をへて、とんでもなく入り組んだものになっている…
名古屋の某クライアントのところで4時間の講演を行って、今東京へ戻る新幹線の中。 米国に於ける発送電分離の話や、米国での基本的な電力マーケットの話や、アンシラリーサービスマーケットの新しいビジネスモデルの話やらをみっちりやった。 写真は、名古…
今回のSCEでのエネルギー貯蔵の調達先に入ったのは、全部で5社だったが、この中で、Advanced Microgrid Solutions社は全くのダークホースであった。 ステルスモードであまり情報が無いが、それでも非常に面白いビジネスモデルで採用が決まったようだ。 目が…
今回、何カ所かでエネルギー貯蔵に関する講演をする為に、スライドを大幅にアップデート。 最新のマーケット情報と技術情報を網羅。 100ページ位のつもりが、例によって大幅に増えて、150ページとなった。 各ISO/RTO毎のエネルギー貯蔵への対価を比較して纏…
週末に成田に着いて、アタフタと走り回っています。 最新の米国のエネルギー貯蔵のマーケットと技術を何社かで講義します。 ところで、酷使がたたってハンドルが壊れたRimowaのスーツケース、US Support Centerに写真をメールで送ったら、1週間で新しいハン…
無効電力(reactive power)の定義を電力事業連合会のウエブサイトより。 「無効電力」というと、無駄な物と聞こえるが、電力系統の品質維持にはとても大切である。 LED照明を照らす為の「交流→直流変換回路」とかでは、力率は99%等である事が要求されるが。 h…
今、夜の8時だが、準備が終わらず、パニック中。 う〜〜ん、今晩は徹夜か。。。。