V2G(Vehicle to Grid)

まだまだプラグイン車は一般的ではないので今は問題にはなっていないが、数年先にカリフォルニア州で100万台のプラグイン車が走り出した場合を考える。(因に、カリフォルニア州でのPEVの累計販売台数は2014年10月で11万台である。)
仮にその40%の40万台が夜の8時から充電を始めたとし、交流レベル2で10kWで充電すると、グリッドが供給しなければいけない電力は、
  1,000,000台 x 40% x 10kW/台 = 4GW
となる。
カリフォルニア州の通常の天候の日のピーク需要は約40GWなので、約10%に相当する。
まあ、8時以降なら、午後のピーク需要が過ぎているのでグリッドに与える影響は少ないが、所謂「ダックカーブ」のRampingとぶつかるとかなり大変な事になる。
ということで、系統運用者(ISO)から見て、PEVユーザーが一斉に充電をするのを避ける(Demand Response)だけでなく、必要に応じてプラグイン車の電力を借りたい(V2G)、ということなのだが。
下の写真は、カリフォルニア州で進んでいるスクールバスのV2G化の取り組み。