カリフォルニア州に於ける家庭用電気料金

2000年~2001年のカリフォルニア州電力危機の際に、エンロン等の不正操作等もあって、家庭用を含む電気料金が滅茶苦茶高騰した。
そのときの反省で、家庭用の電気料金には色々な制約が課されている。
しかし電力危機から13年が経ち、その時の規制が現状にあわなくなっており、今家庭用電気料金の大幅な改訂の議論が起きている。
この改訂に法的根拠を与える為の州法「Assembly Bill (AB) 327」も昨年(2013年)に州議会を通過。
今、詳細な制度設計が行われている。
下のグラフは、カリフォルニア州の3大私営電力会社(IOU)の過去13年間の家庭用電気料金の推移である。

Tierというのは、それぞれの家庭の毎月使う電力量による区分けで、沢山電力を使う家庭ほどkWhあたりの電気料金が高い設計になっている。
使用量の少ない家庭(Tier 1/2)の単位電気料金が法律で低く抑えられているため、その分使用量の多い家庭(Tier 3/4/5)がここ数年かなり高くなってきている。
Tier 4/5は、1kWhが$0.30(!?)以上で、日本よりも高くなっている。