無効電力

無効電力(reactive power)の定義を電力事業連合会のウエブサイトより。
「無効電力」というと、無駄な物と聞こえるが、電力系統の品質維持にはとても大切である。
LED照明を照らす為の「交流→直流変換回路」とかでは、力率は99%等である事が要求されるが。
http://www.fepc.or.jp/library/words/setsubi/ryutsu/gijutsu/1225615_4633.html

  • 交流の電気がモーターなどを回すとき、入ってくる電力(皮相電力)の100%が仕事をするわけではなく、一部は仕事をしないでそのままもとの電線に戻る。
  • 交流の電気がコイルなどを通過すると電圧と電流の間にズレ(位相差)ができるためで、このように仕事をしないで帰る電力を無効電力という。
  • 電力系統でいえば、無効電力は、発電機で発生した電力のうち、電源と負荷の間を行き来するのみで、実際的な仕事をしない電力。
  • しかし無効電力は、電気の消費にともない過不足なく必要とされ、系統内の電圧を一定に維持するために必要。
  • また、電力系統の至るところで無効電力が消費され、数百kmもの遠方へは届かないため、電圧維持が必要な電力系統の各所に必要量ずつ無効電力が供給されなければならない。
  • 無効電力の供給が適切でないと、大停電につながる可能性もある。