中国に於けるLED街灯

中国では、LED照明関連ビジネスで「十城万盞」と呼ばれる補助金政策が進められている。
「十城万盞」は、 LED照明のテストモデル都市での導入による内需の喚起で技術面の進歩も狙っている。
LED照明のモデル都市プロジェクトとして10都市が設定され、各都市で街灯、トンネル灯、地下鉄、ガソリンスタンド、地下駐車場などにLED 照明が導入されている。
その後モデル都市は21都市に増え、2009年末までに合計100万灯のLED街灯を設置する計画だったらしい。
広東省では、2009年から「千里十万」のプロジェクトで、主要各都市(広州市、東莞市、佛山市、中山市、肇慶市、汕頭市など)の合計1,500kmの距離にわたり 10万の道路灯を設置する計画である。
先日、香港で中国人の知人に聞いた話では、産業育成という位置づけで色々な会社に公平に機会を与えたため、数キロメートル毎にベンダーがかわり、設置されたLED街灯も千差万別らしい。
そのうち、かなりのベンダーのLED街灯が1年以内に暗くなったり、または故障してつかなくなったりと不評らしい。
なお、中国でLEDに関わっている会社の数は、

  • 川上(LED用ウエハ/LEDチップの製造) → 約60社
  • 中間(パッケージング/後行程) → 約1,000社
  • 川下(LED電球/照明器具) → 約2,000社

とのこと。