Wood Mackenzie社とEnergy Storage Associationが「U.S Energy Storage Monitor」を公表

 
Wood Mackenzie社とEnergy Storage Associationは2019年第2四半期のエネルギー貯蔵システムの設置状況を示した報告書「U.S Energy Storage Monitor」を公表した。当該報告書の主な内容は以下の通り。
 
全米のエネルギー貯蔵システムの設置量は出力ベース(MW)で合計75.9MWであり、1年前(2018年第2四半期)と比較し20%増加したが、2019年第1四半期期よりも半分近くに減少した。これは主に系統側(front-of-the-meter)の電力会社向けの設置が停滞したためであった。
 
産業及び商業向けとは反対に、家庭向けの設置容量は前期比41%増と大幅に増加した。消費者の関心が高まっており、インセンティブも増加しているため、家庭向けの設置が増加していると専門家は分析している。
第2四半期の設置量をエネルギーベース(MWh)でみると、全米で165MWh分が設置され、家庭部門はそのうちの83%を占めた。
全米の年間設置容量は、2019年の478MWから2024年には4.8GWまで増加し、そのうち40%は需要家側に設置されるエネルギー貯蔵システムになると予想されている。