米国に於ける新規発電施設の実績と予測

EIA(U.S. Energy Information Administration)の最新の「The Annual Energy Outlook 2014 」が5月4日に発表になった。
米国では、このレポートが、連邦政府が出すエネルギー関連の公式データということに一応なっている。内容や数値には「??」が一杯あるが。
ページ数は267ページとたいしたことないので、興味のある方は上記のサイトよりダウンロードして是非読んでみてください。
幾つか面白いデータや表があるが、今日は下記の新規発電能力の実績と予測のグラフ。

縦軸は各年の新規「設置量」でGW単位である。(「発電量(GWh)」ではないので注意。)
2012年までは「実績」で、それ以降は「予測」であるが2016年ぐらいまでの「予測」はほぼその通りになる。過去、景気の動向や、エネルギー危機や、燃料価格の変遷やらで、毎年追加される新規発電能力容量やその内容が激しくアップダウンしている事が分かる。
注目して欲しいのは紺色の「Wind(風力発電)」。2008年ごろから2012年頃までは風力発電は花形で、2012年は新規発電能力の首位になった。
今や、設置量では61GW(約6%)、発電量では全米の約3.5%(1,500万世帯)を占めるまでになっている。
ところが、2013年から一気にダウン。今建設中の設備が2015年にオンラインになるので、一時的に増えるが、その後は2016年から2035年までの20年間ほぼゼロである。
う〜〜ん、これは米国では新規の風力発電産業は死に絶えると言う事であるが....