一昨日Global Data 2009を元に、アメリカに於ける太陽光発電量、地熱発電量、風力発電量をエクセルに入れてグラフにしてみましたが、伸びがよく分からないので、前年比の伸びだけを別グラフにしてみました。
2007年、2008年は風力発電(緑色)にすごい投資がされた年で、ここで一気に5ギガワット、8ギガワットも増えています。2009年からは少しペースが落ちて来ましたが、それでも4ギガワット程度は伸び続けています。
太陽光発電(青色)は着実に伸びている物の、やはり伸びが少ないですね。ワットあたりの設備投資額が高いのがネックです。
風力発電や太陽熱発電は、これまで飛行機や車や他の発電で培った、軽量で強い羽根や、効率が良くて何十年も稼働出来るタービンやボイラーとかの技術の延長で可能ですが、太陽光発電は結晶技術やシリコンの調達やらが絡んで来るし、「本当に25年も出力が保証されるの?」という疑問が付きまといます。
大きな発電所を作るために、プロジェクトファイナンスで銀行から巨額のお金を借りて、利子を払いながら電力を売って、何十年かで元を取る必要があります。25年とかの保証はメーカーに取って「言うは安く、行なうは難し」かなぁとも思います。
ただ、太陽光発電パネル(セル)の値段が急激に下がっているし、性能保証のデータも揃って来ていると思うので、これからはこのグラフ以上に伸びるかもしれません。(なかなか地元の認可が下りないという別のファクターもありますが、これはどの発電方式でも基本的に同じ。)
2010年以降は、あくまでこの調査機関(Global Data)の予想です。他の予想では、風力発電はここまで伸びないとか、太陽光発電はもっと伸びるとか、色々あります(念のため)。