フランスで3ギガワットの風力発電所

フランス政府は3ギガワット(原子力発電所3基分)の沖合風力発電所の建設を来月正式に決めるとの事。予算は10Bユーロ ($12.6B=1兆1000億円)。
ノルマンディー他の沖合に、合計300基のウインドタービンが5〜10ヶ所に別れて建設され、2015年から電力を供給するらしい。1基あたり10メガワットの発電能力を有するらしいが、これはかなり大きい風車です。3ギガワットと言うと、リオンとマルセーユの全世帯を賄うのに十分らしい(風が吹いていればだけど)。6ギガワットの風力発電所を2020年までに整備するフランス政府の計画の一部。
フランス政府にとっても、やはり失業率は気になる所。こういう活動で、特に地方での雇用を増やしたい。
海上に浮かぶため、誰もその存在を気にしないというが、う〜〜ん、300基もの大きな風車が沖合で廻り続けているというのも、何か怖いです。(右の写真はデンマークの沖合3キロにある風力発電所
遥か昔(1977年)まだ若かった頃に、ドーバー海峡を夜中の船で渡ったことがあるが、風が吹いて夏だというのにものすごく寒かった事を覚えている。その吹き続けるほぼ無尽蔵の風を利用出来る様になったというのは大きい。
原子力発電所の様に放射性廃棄物も出さず、火力発電所の様にダイオキシンとかの廃棄物も出さず、風や太陽の恩恵を受けて、粛々と電気を発電し続けるというのは、やはり人類の英知でしょうね。
ところで、砂漠に設置した太陽熱発電所では、水の節約のために「空冷」にしているという事ですが、それでも水は使うそうです。どこで使うかと言うと、鏡をきれいに掃除するためだそうです。砂嵐とかで汚れて反射率が悪くなった何万枚と言う鏡を、人が水できれいにするのですね。環境を考えると、まさか化学薬品や洗剤できれいにする訳にいかないしぃ。何か巧い工夫は無い物でしょうか?