手元にある資料(Global Data 2009)を元に、アメリカに於ける太陽光発電量、地熱発電量、風力発電量をエクセルに入れてグラフにしてみました。
太陽光発電(青色)は2008年にやっと1GW(原子力発電所1基分)を越え、2009年に約1.5GWになりました。2009年以降の伸びは大きいですがそれでもこの予想では2013年は5.3GWです。(アメリカの全エネルギー生産量の0.5%にも満たない。)
これに対して、アメリカの風力発電(緑色)は2009年には既に30GWを越え、2013年には47GWになろうとしています。ワットあたりの発電コストはやはり風力発電の方がかなり安く、技術も確立しているため(しかし風力発電の新しい技術やベンチャーもどんどん出て来ている)、当面は風力発電優位の構図は変わりそうもありませんね。それに風力発電は夜でも風が吹いている限りは発電出来ますし。勿論風が止まると発電しなくなりますが、これだけ沢山全米の色々なところに風力発電所ができると、それぞれの間でそれなりに平均化されるのでしょうか?後は、一昨日書いた様な「Utility」レベルの蓄電がこれから一般化して行って、夜間に空っぽの蓄電池をガンガン充電して、それを昼間に放電するようになっていくのでしょう。
ギガワットクラスの「再生可能エネルギー発電所」がどんどん出来て、かつ蓄電(グリッドへの電力流入の平準化)もそれぞれのレベルで行われる様になると、アメリカに取って石油依存度(中東依存度)がぐっとへります。