米国に於ける太陽熱発電

日本では、太陽エネルギーを用いた発電としては「太陽光発電(PV)」が一般的であるが、米国では「太陽熱発電(CSP)」を用いた大規模発電所も盛んに作られている。
下図に主な方式を記す。

「太陽熱発電(CSP)」の特徴としては下記がある。

  • 太陽光発電(PV)より反射鏡のほうが製造・保守の面で有利で、導入費用が安い
  • エネルギー密度が低い自然エネルギーを利用するのにも関わらずエネルギーの集中が可能
  • 蓄熱により発電量の変動を抑えることが可能で、夜間でも稼働できる
  • 発電以外にも熱自体を利用することが可能、火力発電との共用が可能
  • 夜間でも稼働できる反面、昼間の曇天・雨天には効率が悪くなる
  • 太陽光発電と異なりスケールメリットが効くため、施設を大規模にするのが好ましい(ディッシュ式は規模に影響されずスタンドアローンでの発電も可能)

さて、3〜4年前より、カリフォルニア州ネバダ州の砂漠地帯を中心に大型の「太陽熱発電(CSP)」の建設が続いていたが、下のグラフの様に来年(2013年)より順番に電力網(Grid)に繋がって行くようである。

環境保護団体よりその生態系への影響を懸念された、この砂漠固有種の亀さんと蛇さんはどうなったのだろう?