集光型太陽光発電(CPV)

太陽光発電のもう一つの方式は、レンズや反射鏡を用いて太陽光を集光し、より単位面積あたり、単位ワットあたりの価格を下げようと言うアプローチである。
集光型太陽光発電(CPV)と呼ばれるこの方式も、2008年にシリコンの値段が上がった時に色々な既存企業・ベンチャー企業から提案がなされた。
アナリストによっては、下図の様に他の方法よりも早くLCOE(Levelized Cost Of Electricity)が下がり、グリッドパリティーを実現するとも言われている。
なお、LCOE = (トータルでかかる経費($)) ÷ (トータルで発電出来る発電量(kWh))
= (初期経費 + 維持経費) ÷ (耐用年数(年) × 年間発電量(kWh/年))
となる。(詳細の式はもっともっと複雑であるが簡略する。)

今時点では、まだ設置容量は極めて少なく、現在建設中の発電所がオンライン(グリッドに繋がる)になりだす来年(2013年)ごろから少しづつ寄与し出す。シリコンを用いた通常のPVの原価低減には限界があり、$0.08/kWhあたりで限界になるかと思われるので、大幅にLCOEを下げる手段の一つとして注目されている。しかし、ここ1~2年の中国系メーカーの怒濤の低価格化で苦戦中のメーカーが多い。
CPVの主なプレーヤーを分かる範囲で列挙。

  • Solar Junction社
    • CPV用のセルの開発メーカー
    • 3 Junctionsで発電効率43.5%(NREL)を達成
    • 薄くNitrideを添付するのが鍵とか...
    • 本社はSan Jose、従業員44名、今までVC等より$50M集めた

  • Sol Focus社
    • CPVの装置メーカー
    • 2段階の反射鏡で太陽光のエネルギーを650倍に高める
    • 反射鏡は、寿命に問題のあるシリコン系を使わずにガラスを用いる
    • Multi Junctionの1センチ角のセル(どこ製かは書いていない)
    • 2軸のトラッカー(太陽追尾装置)
    • 1台のユニットで15.6 KWp(dc)発電可能
    • 小規模な発電所は10カ所程度稼働中
    • 現在リストラ中で、65人いた従業員を30人に減らして、会社売却準備中との事



<続く>