LED照明機器用のレンズ

高速バスで徳島駅前から大阪(難波)まで約2時間半。暖房の入ったバス内で揺られると、一気に睡魔が襲ってくる。
大阪でレンズメーカの方と打ち合せ。この会社はこれまでデジカメ向けのレンズとかを作っていたが、最近はLED照明機器用のレンズに力を入れている。
ヒートシンク(アルミダイキャスト)を金型で作るのと、マイクロン単位の正確な加工が必要となるレンズを金型で作るのとでは、大きな違いが有る事を改めて確認。(当たり前だが....)
レンズは、通常PC(Polycarbonate - ポリカーボネート)の素材で作るが、PCを溶かして金型に入れて成型後、取り出す前に冷却するがその段階で収縮する。それをいかにコントロールするかがポイントとなる。
金型の加工精度は当然だが、収縮を見越した金型の設計製造技術とか、成型プロセス時の温度の管理とかでレンズの性能が決まる。
因に、PCは紫外線に弱い。長期間紫外線に晒すと白濁したりする。幸い、普通のLEDチップは紫外線を出さないが、屋外では太陽光の中の紫外線がレンズを劣化させる。
このため、屋外向けのLED照明機器用のレンズとかは紫外線劣化の少ない「シリコン素材」とか「ガラス素材」で作ったりする。