直管型のLED照明器具は、オフィスの照明用電力消費を半分に減らすと期待されている。
但し、先日このブログに書いた様に、今世の中に出回っている直管型LED照明器具は、現状の「G13」の口金にそのまま挿せる形状で、かつ「AC→DC変換回路」をチューブの中に内蔵しているものが多い。
筆者はこのアプローチに大反対である。
その理由は、
- チューブが異様に重くなる
- 現在の4端子からの給電が2端子からの給電になるがそのやり方がLED照明チューブでまちまち
- 将来誤使用が起こるリスクが大である
- 熱に弱い電源回路をチューブの中に入れるべきでない(特に電解コンデンサーを使っている場合)
等である。
今のところ、日本の大手照明メーカーはチューブ内に電源回路を置くやり方は取っておらず、主に外国メーカーがチューブ内に電源回路を置いている。
さて、日本電球工業会が昨年の10月8日に「L型ピン口金GX16t-5付直管型LEDランプシステム(一般照明用)」(JEL801:2010)を制定した。
今までの口金とは完全に異なり、左右の口金が右図の様な形状をしている。(左右非対称で、右図の1本の突起は電灯を支えるだけ。)
個人的には、あるべき姿だと思うので、是非この規格が日本だけでなく世界でも標準になって欲しい。(現在、パナソニックと東芝がこの新規格の製品を発表している。)
さて、そうは言っても、今現在これだけ沢山の細長い蛍光灯がありとあらゆる所に入っており、そう簡単には「照明器具全体の入れ替え」にはならないというのも事実だと思う。
一つのビルの蛍光灯照明器具(数千個)を全部替えるとすごい量の瓦礫が出来る。
ということで、筆者が「これもありかな」と思うのは三菱オスラムと日立アプライアンスの方式である。
両社の方法は若干違うが、共通点は、
- 現状の「G13」の口金は用いるが、それはチューブを保持するだけ
- この口金からは給電しない
- 給電用はチューブから直流の電源コードが出ているので、これを電源回路に繋げて使う
である。
筆者は、オフィス等の場所では、交流から直流への変換はそれぞれの灯具で行うのでは無く、一括して行うべき出ると思っているが、これらは、その方式に合致する。