2010-01-01から1年間の記事一覧

水面に浮かぶ風力発電

昨日のトップ5には入らなかったが、Siemens Energy (ドイツ)は風力発電世界第6位です。総合重電メーカー、シーメンス社の風力発電部門で、1991年に世界で初めて洋上風力発電をデンマークに建設した。 洋上風力ではVestasに次ぐシェアらしい。 イギリスの…

世界の風力発電メーカー

世界の風力発電メーカー(トップ5)です。欧州、北米では、やはり発電単価が安い風力発電が主流です。北米では、太陽光発電の25倍の発電量です。この記事にある様に今年になってから、かなり減速しましたが。 (追記)下記風力発電メーカーの記述には、(…

再生可能エネルギー導入目標

各国の再生可能エネルギー導入目標です。アメリカではRenewable Portfolio Standards (RPS)とかMandateとか言われています。 米国 2012年までに全電力供給量の10%に 2025年までに全電力供給量の25%に カリフォルニア州 2010年までに20%…

Electrofuels(電気から燃料を生産)

昨日の話の続きです。 エネルギー創成での革新をはかっているARPA-E(Advanced Research Projects Agency-Energy)は、「先進的バイオ燃料(Advanced Biofuels)」というカテゴリーにたいして、いまのところ37プロジェクトに総計$106Mの補助金を出してい…

Biofuels from Electricity

先日のブログで「Biofuels from Electricity」というプロジェクトのタイトルだけ書いたら「何の事やら分からん」というおしかりを受けました。そこで、DOE(Department of Energy)のサイトとか、ハーバード大学のサイトとかによっかかって、分かる範囲で解説…

ARRA(3)

Advanced Research Projects Agency-Energy(ARPA-Eという)が選んだ、再生可能エネルギーのプロジェクトの続きです。 「Abound Solar Manufacturing社」 $400 millionの借り入れ保証(Loan Guarantee) 「コロラド州立大学」「NREL(National Renewable Energ…

ARRA(2)

ARRA(American Recovery and Reinvestment Act of 2009)のなかで、エネルギーは重要な位置を占めます。エネルギー関係のプロジェクトを統括するのは、米エネルギー省(DOE)の関連機関であるAdvanced Research Projects Agency-Energy(ARPA-E:エネルギー…

ARRA(American Recovery and Reinvestment Act of 2009)

ARRA(American Recovery and Reinvestment Act of 2009)という去年から始まった巨大な額($787 billion)のインセンティブ(the Stimulusとか言ったりする)が、今のアメリカの"Green New Deal"を引っ張っている訳ですが、これは前政権で始まった"Economic S…

CAES(Compressed Air Energy Starge:圧縮空気蓄電)

今週の水曜日(2010.9.8)にSan Joseのマリオットホテルで開かれたEnergy Storage Summitに顔を出して来た。と言っても、Conferenceそのものは高すぎるので、Exhibitionだけ。 そこで、CAES(Compressed Air Energy Starge:圧縮空気蓄電)のメーカーが出展して…

潮力発電

スコットランドのOrkneyのそばの海岸で、1メガワットの潮力発電設備が稼働を始めるそうです。 潮力で動く原始的なMILL(粉引き機)は11世紀からあったようですが、フランスのLa Ranceのそばの発電施設は1966年の稼働以来、24基のタービンで最大24…

John Deere社、風力発電ビジネスをExelon Corp社に売却

右の写真はJohn Deere社という、アメリカでは農業用の機械の会社として有名な会社のロゴです。この会社は、1837年にMr. John Deereが設立して、その後一貫してトラクターとかコンバインとか芝刈り機とか雪かき機械とかを作って来ています。2008年はFortu…

アメリカの風力発電

再び、アメリカの風力発電の話題です。 AWEA (American Wind Energy Association)の数字によると、米国の風力発電量は2009年は非常に伸びて、10,000メガワットの新規発電量となったようで、これは240万(2.4M)世帯分の新規電力だそうです。 しか…

蓄電技術の比較

下の図は、アメリカのESA(Electricity Storage Association)から、拝借して来ました。 色々な似た様な図があるが、これが分かり易い。 Utility(電力会社)レベルで使うためには、10メガワット〜100メガワットの電力を数時間蓄電して、それを数時間かけ…

Duke Energy社(20メガワット分の蓄電施設)

Duke Energyという電力会社が、テキサス州で開発中の風力発電施設への蓄電池の導入でDOEから$22MのGrantを受けとる事になったそうです。 テキサス州のNotreesという所に建設中の151メガワットの風力発電所で、20メガワットの蓄電が可能との事。発電…

Utility(発電所)むけの蓄電池

先日、こちらの記事で、Utility(発電所)むけの蓄電池として用いられているナトリウム硫黄(NAS)電池の事を書きましたが、産業技術総合研究所の資料によっかかって、その長所・短所を纏めます。 長所 従来のLead-acid batteries(鉛蓄電池)に比べて体積・…

台湾の太陽光発電

台湾の半導体生産大手は各社とも太陽光発電パネルの生産に力を入れています。(液晶パネルメーカーも。) 半導体受託生産の大手のUMC社(United Microelectronics Corporation)は、2005年に子会社のNextPower社を設立し、アモルファスシリコン型(a-Si)や微…

台湾の発電事情(訂正有り)

台湾は現在その電力需要の42%を石炭でまかなっていますが、これから風力発電に力を入れるとの事。 現在の風力発電による発電量は372メガワットですが、これを2020年までに3,150メガワットにする計画。(風力発電の稼働率を33%とすると、1…

世界の原子力発電所の発電能力と稼働台数

再生可能エネルギーではありませんが、世界の原子力発電所の発電能力と稼働台数のトップ15です。こうやってみると、アメリカ、フランス、日本が突出しています。また、一基あたりの平均発電量が大体1ギガワットであるのが分かります。(2008年1月現在 日本…

太陽光発電セル・モジュール 生産量(2009年)

2009年の太陽光発電のセル/モジュールの出荷量に関しては色々な統計が出回っていますが、下記(GTM Research)はその一つです。なお、「製造能力」では無く「生産量」です。セルの生産量 1,100.0 MW First Solar(U.S.) 704.0 MW Suntech Power (China) …

フランスで3ギガワットの風力発電所

フランス政府は3ギガワット(原子力発電所3基分)の沖合風力発電所の建設を来月正式に決めるとの事。予算は10Bユーロ ($12.6B=1兆1000億円)。 ノルマンディー他の沖合に、合計300基のウインドタービンが5〜10ヶ所に別れて建設され、2015年か…

再生可能エネルギーの分野別伸び

一昨日Global Data 2009を元に、アメリカに於ける太陽光発電量、地熱発電量、風力発電量をエクセルに入れてグラフにしてみましたが、伸びがよく分からないので、前年比の伸びだけを別グラフにしてみました。 2007年、2008年は風力発電(緑色)にすご…

別の太陽熱発電所(Blythe)

先日、400メガワットの発電能力を持つIvanpah太陽熱発電所の話を書きましたが、もう一つの太陽熱発電所の話題です。 米Solar Trust of America, LLC(実際に行うのはOrklandにある100%子会社のSolar Millenium LLC社)とChevron Energy Solutions社は…

アメリカに於ける再生可能エネルギー発電の比較

手元にある資料(Global Data 2009)を元に、アメリカに於ける太陽光発電量、地熱発電量、風力発電量をエクセルに入れてグラフにしてみました。 太陽光発電(青色)は2008年にやっと1GW(原子力発電所1基分)を越え、2009年に約1.5GWになりま…

日本出張

9月13日から9月29日まで日本出張を予定しています。 このブログをご覧の方で「日本で是非情報交換を」というご希望がございましたら、極力対応させて頂きたく。 コメント欄にご返信ください。 阪口幸雄

Utility(電力会社)レベルでの蓄電

Utility(電力会社)レベルでの蓄電の例です。 下の写真はNGK Insulators社(日本ガイシ社)が、アメリカのAmerican Electric Power社(電力会社の一つ)のWest Virginia州Charleston市の風力発電施設に納入した蓄電施設です。 数時間分の風力の変動をバッフ…

太陽熱発電所(Ivanpah)

日本では太陽発電と言うともっぱら「太陽光発電」ですが、アメリカでは「太陽熱発電」の方も活発です。今年の2月に、太陽熱発電プラント開発の米BrightSource Energy社は、米エネルギー省(DOE)から13億7000万ドル(1,370Mドル)の融資保証を得たと発表し…

もっと蓄電を(新たな補助金?)

Reusable Energy(再生可能エネルギー)を使えば使うほど、風や太陽の変動を受けて発電量は一定しなくなり、その分Utility会社(電力会社)は、どんな最悪な自然状況でも最低の電力は供給出来る体制を維持しなければいけなくなります。ということで、色々なレ…

電気自動車充電ステーション(2)

で、CoulombとSiemensとの提携ですが、これによってSiemensはCoulombがこれまで開発してノウハウを蓄積して来た「ChargePoint」というネットで繋がった充電ステーションの技術にアクセス出来る事になり、反対にCoulombはSiemensの得意なグリッド上の色々なイ…

電気自動車充電ステーション

北米で電気自動車充電ステーションを展開中の会社は、主にベンチャー企業で、Coulomb, Better Place, AeroVironment, ClipperCreekとかです。 このうち、Better Placeは、電池をそっくり替えてしまおうと言うアプローチで、既に多くの資金を集めています。(…

Follow the Moon

昨日、GoogleのDallas Data Centerの写真を載せましたが、右は同じGoogleのBelgium Data Centerです。最近流行の「コンテナ型」です。それも「野ざらし」です。 このデータセンターは、冷房設備が無いそうで、外気による自然冷却だけを用いているそうです。…