2010-01-01から1年間の記事一覧
今、関空です。これから、アメリカに戻ります。 アメリカの自宅で一晩寝て、明日の朝の飛行機で、アリゾナ/フェニックスに行き、そこで開催されるAWEA(American Wind Energy Association)主催の風力発電のシンポジウムに出席します。(我ながらハードスケジ…
日本では、2012年より白熱電球の製造・販売が行われなくなります。非常に低消費電力で長持ちするが値段が高いのがネックだったLED電球の値段も急降下しています。 LEDで白色を出すには、gallium nitride(窒化ガリウム)を用いた青色LEDに黄色の蛍光物質…
前回取り上げたフローバッテリーについて補足。 Wikipediaの記述を参考に書く(と言うより、ほとんどコピペ)。 フローバッテリーとは、レドックス(酸化還元)・フロー電池(redox flow cell, redox flow battery)とも言い、二次電池の一種です。redoxはre…
このブログでも何度か取り上げたフローバッテリーがいよいよ家庭でも利用できるかもしれない。 30キロワット時の蓄電能力で7,500ドルだそう。 30キロワット時というのは、仮に家庭内の使用電力が5キロワット(100ワットの白熱電球50個分!?)とすると、6時間…
カリフォルニア州の住民投票のProposition 23は否決されました。 とりあえず、「ほっ」というところですね。 反対:61.2% 賛成:38.8% で、割と差がつきました。 Proposition 23は、2006年に制定されたAB32"Global Warming Solutions Act of 2006"…
Tessera社の2つの太陽熱発電施設にゴーが出たが、内容を簡単に説明します。一般の太陽熱発電は、タワー式かトラフ式が多いですが、ここはスターリングエンジンを使います。 まずは、右の一見スターウオーズの様な写真をご覧下さい。動作原理は 巨大なパラボ…
このブログでも何度か取り上げた、Ivanpah太陽熱発電施設(右が完成予想図)が、難産の末やっと着工(Ground Breaking)。 このサイトにあるビデオを是非ご覧下さい。シュワ知事、内務省長官のMr. Ken Salazar、大株主のNRG Energy社のDavid Crane CEO、実際…
CQ出版社の「Tech Village」というサイトに下記の記事が掲載されました。是非ご覧下さい。 「ベンチャ群雄割拠の電気自動車充電インフラ・ビジネス」 この記事でも書いていますが、Tesla社が2012年に発売予定の新しいセダンの電気自動車(Model S)は、電…
数百メガワットクラスの太陽熱発電/太陽光発電開発のメッカはカリフォルニア州とネバダ州の間に広がる広大な、そして1年中太陽がさんさんと降り注ぐMojave(モハーヴェ)砂漠ですが、ここは国有地です。 先日出席したSolar Power Internationalの2日目のKey…
Solar Power Internationalでも感じたが、インバーターやマイクロインバーターの会社が山の様に出て来ている。 ベンチャーキャピタルにバックアップされている所だけで20社あるとのこと。「既にバブルで、そのうちバーストするのでは無いか?」というこの…
今回のSolar Power Internationalで元気があったのは、パネルの設置メーカーおよび、設置のための各種の装置を開発・販売している会社でした。 勿論、各パネルメーカーも頑張って発電効率や品揃えを競っていましたが、どうも関心はもっと下流に降りて来てい…
先日、Solar Power Internationalでの太陽光発電インバータについて簡単に触れたが、確かに太陽光発電が一般的になるにつれ、直流→交流変換を行うインバーターの売上は一緒になって増えて行く。 右の写真は三洋のブースに展示していたGreenRay社のルーフトッ…
今回のSolar Power Internationalでは、印象に残る事が多かったのですが、その一つはインバーターでした。下記に箇条書きします。 インバーターとは、太陽光パネルで発電された結果のDC(直流)電源を家庭の電化装置で使えるAC(直流)に変換する装置。 また…
先ほど、Los Angelesから帰って来ました。なかなかスリルに満ちた出張でした。 Conferenceは非常に活気があり、かつ最新の情報に満ちていました。 内容は、ぼちぼちこのブログに書いて行きます。 (今日は,疲れてダウンです。)
明日から、ロスアンジェルスのコンベンションセンターで開かれるSolar Power Internationalに2泊3日で参加します。ブログの更新が滞ります。参加者は下記の表の様に増えているようです。1000社が出展するそうです。
CES(California Energy Commission)が、250メガワットの太陽熱発電にゴーサインを出した。このプロジェクトはSpainのAbengoa社がスポンサー。年内に着工との事。(アメリカ資本でなくてもどんどん許可はおりる。) この発電所は、Los Angelesの北100マ…
3週間のはずが4週間の滞在となり、日本国内をあちこち行ったり来たりしていましたが、今日の飛行機でアメリカに帰ります。まだ暑い頃に来たのに、すっかり涼しくなりました。季節は進みます。(長袖が無いので半袖で歩いていましたが、半袖は私ぐらいでし…
昨日の話の続きです。Bloom Energy社は、今回のAdobeに限らず今年2月の時点でGoogle、eBayとかの顧客を得ているが、これは州の補助金(state subsidies)による所が大きい。そのあたりを、色々な記事に寄っかかって書いてみます。(右の写真はAdobe社の屋上…
シリコンバレーにあるFuel Cell(日本語では燃料電池というが電池では無い)のスタートアップのBloom Energy社が、久々に話題になっています。 2月に大々的に発表して以来何の話も聞こえて来なかったので「どうしてるのかな?」と思っていた矢先でした。 先…
2003年設立のバイオ燃料ベンチャー企業Amyris(Emeryville, California)が先週IPOしました。この会社の製品や技術はまた取り上げますが、今日はIPO経済学です。 この会社の売上や利益は下記の通り。 Revenues: 68.1Mドル (last 12 months) Net Income: …
CaliforniaのRPS(Renewable Portfolio Standard)は、2020年までに再生可能エネルギーからの発電量を全体の発電量の33%とするものですが、毎四半期毎にCPUC(California Public Utilities Commission)から経過報告のレポートが出ます。2010年のQ3の…
昨日の続きです。 BrightSource Energy社が建設予定の392メガワット(Net発電量)のIvanpah太陽熱発電施設(右:予想完成図)についての経済学です。この記事とこの記事に寄っかかって書きますが、勘違いとかがあったらごめんなさい。 推定建設コストが$2.1…
既に何度か取り上げたが、BrightSource Energy社がカリフォルア州の砂漠(国有地)に建設予定の370メガワット(Net発電量)の太陽熱発電施設(Ivanpah)についての続報です。Concentrated Solar Powerを使い、水を節約するために空冷になっています。 資金調…
昨日の続きです。 この世界一の洋上風力発電プロジェクトにかかったお金は、所謂「プロジェクトフィナンス」モデルで調達。電力会社が出したり国家(イギリス)が出したりした訳でない。非常にややこしいが下記の経緯のようです。 2004年1月 計画発表 …
昨日の話の続きです。 世界で一番大きな風力発電施設「Tarnet Wind Farm」がイギリスのケント州の沖合で9月23日に稼働を開始しましたが、風車を作ってインストールした世界最大の風車メーカーのVestas社によると、実働100日で100基の風車を設置した…
昨日の日本の新聞にも出たが、世界で一番大きな風力発電施設「Tarnet Wind Farm」がイギリスのケント州の沖合で9月23日に稼働を開始した。300Mワットの発電能力を有する。これでイギリスの風力発電量は一気に30%増える(元々風力発電量が少なかった…
このIMPACCT(Innovative Materials & Processes for Advanced Carbon Capture Technologies)のカテゴリーで補助金を獲得したプロジェクトは既に15件ありますが、そのうち「GE Global Research Center」は「相変化吸収剤」を使用してCO2を回収しようとし…
このブログの最近の話題は、再生可能エネルギー(太陽や風)を使った発電や蓄電の話が多いが、アメリカ政府(DOE/ARPA-E)が力を入れているのが、IMPACCT(Innovative Materials & Processes for Advanced Carbon Capture Technologies)である。無理に訳す…
このブログでも何度も書いたが、「蓄電」はDOE/ARPA-Eに取って非常に大きなテーマである。Utility(電力会社)が発電所に付随して設置する数百メガワットを数時間溜める大きな電池から、事業所やデータセンターが使う数メガワットを数時間溜める中規模の電池…
次世代送電網の構築に必要な通信機能を備えた電力計(いわゆるスマートメーター。右の写真。)は、カリフォルニア州ではかなり一般的になって来ています。Mountain View市の我が家にも昨年の夏頃にPG&Eによってインストールされました。(全米としては、全く…