潮力発電

スコットランドのOrkneyのそばの海岸で、1メガワットの潮力発電設備が稼働を始めるそうです。
潮力で動く原始的なMILL(粉引き機)は11世紀からあったようですが、フランスのLa Ranceのそばの発電施設は1966年の稼働以来、24基のタービンで最大24万Kワット(平均6.8万Kワット)の電力を生み出しているようです。ランス川河口を幅700mにわたって堰止め、建設されたそうですが、この付近は潮位差が大きく最大潮位差が 13.5m、平均潮位差8.5mにもおよぶらしい。堰止めた海水を狭い水路に流し、そこでタービンを廻す。

These tidal streams become concentrated pools of kinetic energy ideal for power generation, when passing through narrow channels, an inlet into a bay or other passages between two land masses. While the tidal resource is much less abundant than wave energy resources, its power density is greater. Most waves move at the pace of approximately one meter per second; tides typically move at least twice that speed at two meters per second. A doubling of the speed of tidal streams will result in eight times the amount of potential energy since power density is determined by the cube of water speed.
The Electric Power Research Institute has projected that a 100 MW tidal stream turbine project could generate power at a cost of 6 to 9 cents per kilowatt hour, which is competitive with wind, geothermal and other mainstream renewable technologies.

今回稼働を始めるのは、このような堰止め式ではなく、海の中に潮流で動く「弁」の様な物(右のイラスト)を設置し、この「弁」が寄せては返す波で動いて発電するらしい。言ってみれば、風(空気の流れ)で廻る風車の替わりに、潮流(海水の流れ)で動く発電装置ですね。説明が下手ですいません。百聞は一見にしかずで、このサイトの下の方にあるアニメを見て下さい。
吹かなくなることがある風と違って、潮が止まることはないので(太陽と月が空で運行を続けている限り)発電が予測出来ます。海の水の流れの方が、風よりもエネルギーがはるかに高いので、タービンを力強く廻せそうです。これらより、非常に発電コストが安くてキロワット当たり6〜9セントとの事。海の下に隠れるので、風車の様に目障りにならないし、低周波ノイズも無いし、鳥がぶつかって死ぬことはないし(魚やクジラに取っては迷惑だろうが)、まあ良い事尽くめのようですね。

上のグラフは、Pike Researchという所が出している、海の力を使った発電の今後の伸びです。2013年頃から急に伸びるのが少し嘘っぽいが、今後伸びていくのは事実のようです。