2018-01-01から1年間の記事一覧

ブロックチェーンをエネルギー管理やpeer to peerにどう使えるのか、いろいろ考えている。

結局ブロックチェーンは台帳にすぎない。でも、下記をうまく利用すれば、できることは多い。「電子署名とハッシュポインタを使用し改竄検出が容易なデータ構造を持ち、且つ、当該データをネットワーク上に分散する多数のノードに保持させることで、高可用性…

アメリカでのソーラー稼働率

ソーラー発電は、当然だが夜や雨天では発電できず、また冬は日射量が減る。 これらを年間で平均して、ソーラー稼働率(太陽光設備利用率)が割り出される。 下表は、アメリカのいろいろな州での稼働率であるが、カリフォルニア州が一番である。 アリゾナとか…

ハワイでエネルギー貯蔵事業者と

良い天気です。

寒暖差

サンノゼ空港、朝7時。 昼間は30度近くまで気温が上がり暑いぐらいだが、朝は16度と寒いぐらい。 シリコンバレーは早朝と昼間の寒暖差が大きい。 これからホノルルへ。今年7回目。 ハワイのエネルギー貯蔵事業者との打ち合わせが佳境に差し掛かっている。 こ…

コロラド州のエネルギー貯蔵

コロラド州のJohn Hickenlooper州知事は、同州公共事業委員会が、電力会社各社にエネルギー貯蔵システムの調達を行う実行プログラム(Energy Storage Procurement Act)を作成するように命じる法案への署名を行った。 作成期限は2019年2月1日で、当該エネルギ…

石油の価格

筆者も、アメリカではガソリン車を運転しているので、化石燃料に依存している一人である。 アメリカは、石油自給率が高く、特にシェールオイルが取れだしてからは中近東依存が減っている。 そうは言うものの、数日前にトランプ大統領がサウジアラビアに原油…

ハワイにおける自然エネルギーの増加とダックカーブの急峻化

ハワイにおける自然エネルギーの活用(再エネ発電)に関わり出してしばらくになるが、訪問するたびにハワイの人たちの自然エネルギー活用への極めて熱心なアプローチに感動する。 小さな電力網(グリッド)ゆえに変動の影響が大きく、故にそれがうまく対策された…

ハワイ電力のグリッド近代化

ハワイ電力(HECO: Hawaiian Electric Companies)は、グリッド近代化戦略(GMS: Grid Modernization Strategy)のフェーズ1実行に関する承認申請を同州公共事業委員会(PUC: Public Utilities Commission)に対して行った。 申請書によると、このGMSのフェーズ1で…

JLM Energy

屋根の上のソーラーパネルモジュールの裏にバッテリーを設置し、そこで発電量のスムージングや昼・夜の調整を行おうとしていたJLM Energy 社が、従業員をほぼ全員レイオフしたらしい。 バッテリーは温度が上がると寿命が短くなるし、1台1台が小さいと効率が…

ハワイで脚のマッサージ

昨日、ヘロヘロになりながらハワイからシリコンバレーに帰還。 仕事は大丈夫だが、相変わらず移動が辛い。 特に、脚がめちゃくちゃむくむ。 今回は、初めての試みとして、ホテルまで来てもらえるマッサージを受けました。 5日(実質は4日)滞在している間に3…

ハワイ出張

今年6回目のハワイ出張。 今回も昼間は予定がびっしりですが、夕方以降は、泳いだり、ビーチで夕陽を見たり、居酒屋で焼酎を飲んだり。 昨晩は、ワイキキの某居酒屋のカウンターでマイボトルの白波を飲みながら一人で夕食。これもまた楽し。

カウアイ島:揚水発電でエネルギー貯蔵

カウアイ島は、ソーラーによる再エネ化が進んでいるが、昼から夜へのエネルギーシフトや、昼間でも雨や雲がかかっているときの調整がきわめて大事になる。先日書いた、リチウムイオンバッテリーによる調整も大事だが、コストがかかりすぎる。ということで、…

ブロックチェーンの定義(自分の忘備録)

日本ブロックチェーン協会は、ブロックチェーンを下記のように定義している。 狭義の定義 「ビザンチン障害を含む不特定多数のノードを用い、時間の経過とともにその時点の合意が覆る確率が0へ収束するプロトコル、またはその実装をブロックチェーンと呼ぶ。…

ブロックチェーン開発会社への出資

先週のGTMのGrid Edgeのカンファレンスは、ブロックチェーンが主なトピックスであったが、VCだけではなく、事業会社からの資本参加も増えているとのこと。 特に、電力会社。 こういう場合、日本の電力会社はまずもって名前を出さないが、今回はTEPCOが3社に…

「Customer Choice」と「Green Book」の公聴会

カリフォルニア州の再エネの大きなテーマである「Customer Choice」と「Green Book」の「En Banc(公聴会?)」が、サンフランシスコのCPUCのAuditoriumで進行中。 利害が交錯する中で、今後加速するのか、今のスローなペースで進むのか、なかなか緊迫応酬が交…

「エネルギーのデジタル化」

2日間のGrid Edgeのセッションに参加して、「エネルギーのデジタル化」の『議論』が一気に進んでいるように感じた。 まあ、勧進元で、議論やトレンドをそちらに誘導したいGTM (Greentech Media)がそのようにプログラムを組んでいるという側面はありますが...…

「Grid Edge」関連のカンファレンスに参加中。

「Grid Edge」とは、ここ数年使われだした言葉で、「Grid(電力網)のEdge(境界)」で行われる各種の技術・経済・政策に関するアクティビティを包含する。 極めて曖昧な概念ではあるが、「境界に存在する各種のデバイス」や「そこを通過しうる電力や各種のデジ…

Non-wires alternatives

以下は自分のための忘備録です。 ーーーーーーーーー最近、電力関連でよく使われる言葉に「Non-wires alternatives」というのがある。 定義がよくわからなかったが、WikiPediaで確認した。 Non-wires alternatives (NWAs) are electric utility system inves…

公開セミナー

久々に、公開セミナー(有料)でしゃべります。 再エネの伸び、それに伴うエネルギー貯蔵とエネルギーマネージメント、アグリゲーションビジネス、日本メーカーはどうやってこの波に乗れるか、等。 カリフォルニアとハワイで進んでいる制度改革とビジネスの伸…

ハワイの市電プロジェクトと交通の電化

ハワイでは、2045年までに発電の再エネ化100%を目指すと同時に、運輸に用いる液体燃料の全廃(=電化)を推進している。 とはいうものの、街にはほとんで電気自動車は走っておらず、観光客を乗せた大型バスが排気ガスを撒き散らしながら狭い道を走り回り、ホノ…

ハワイのデマンドレスポンスとアグリゲーションビジネス

ホノルルでのカンファレンスの2日目の「デマンドレスポンス」のパネル、なかなか面白かった。 ハワイ電力では、アンシラリーサービスを市場化しようとしているが、同時にデマンドレスポンスをアグリゲートして電力資源に取り込もうとしている。「ピーク時の…

ハワイでのVERGEカンファレンス

ホノルルで開かれているクリーンエネルギー関連の学会(VERGE Hawaii 2018)に参加中。 ハワイ島(Big Island)での火山噴火(溶岩流)がハワイでの再エネ拡大の大きな懸念になっているが。 カンファレンスでは現実軽視の楽観論が先行しているように感じる....

ハワイ大学でのプロジェクトの打ち合わせ

今回のハワイ出張のメインミッションのひとつ。 ハワイ大学のHNEI(Hawaii Natural Energy Institute)で、共同開発プロジェクトの打ち合わせ。 ハワイは小さな島の集まりであり、それぞれの島でバランシング(需要と供給をマッチさせる)を行う必要がある。 …

今年5回目のハワイ

2045年までの再エネ発電100%を州法化しており、筆者はアドバイザーとして、日本の何社かのお手伝いをしている。 その関係で、今年はほぼ毎月ハワイへ出張している。 シリコンバレーの、乾燥して潤いの無い景色に比べて、何倍もの癒しを与えてくれる。

ホノルルの日本領事館であれこれ議論

マウイとオアフを3回往復中。 今朝は、ホノルル総領事館を訪問。 日本メーカーがどうやってエネルギー分野(再生可能エネルギー)でハワイ州に貢献できるかを領事とあれこれ議論。 日本からは、飲食関連やリゾート関連の投資や進出はあるが、ハイテク関連は極…

ハワイ(マウイ電力)は、再エネ化が進む

今日は、マウイ電力(Maui Electric Company)で、Suzuki社長他と、再生可能エネルギー発電増加に伴う問題点を解決する方法についてとても良い議論ができた。 添付は、マウイ島の再エネの過去8四半期の発電状況(発電量全体に対する比率です)。 他の島と違い…

カウアイ島

ハワイ諸島の中で小さいが故にバランシングに苦労しているカウアイ島。 再エネが進んで、昼間のソーラー発電ピーク時には90%近くをソーラーで賄えるようになってきたが、これはある意味で変動に非常に弱いということである。 下のグラフは、2016年の状況。…

「日経エネルギーNext」の連載記事がアップされました。

今回の記事は1月に参加したDistribuTechの報告。最新のエネルギー貯蔵、分散電源管理、トランザクティブエネルギーに関心のある方は是非ご一読を。http://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/feature/15/112900154/022600005/

エネルギー貯蔵とエネルギーマネージメント

先週は、1週間かけてハワイ(マウイ島・オアフ島)で合計6社のエネルギー貯蔵事業者を訪問した。 ソーラーからの売電ができなくなったためもあるが、エネルギー貯蔵装置の需要が急増している。 反面、エネルギー貯蔵装置の使いにくい点もわかってきており、「…

需要家サイドの電力マネジメント

LBNLがエネルギー効率化プログラムによる節電の費用対効果に関するレポートを公開しました! ローレンス・バークレー国立研究所(LBNL: Lawrence Berkeley National Laboratory)は、電力会社のエネルギー効率化プログラムを通じて、どれぐらいコストを節約で…