石油の価格

筆者も、アメリカではガソリン車を運転しているので、化石燃料に依存している一人である。
アメリカは、石油自給率が高く、特にシェールオイルが取れだしてからは中近東依存が減っている。
そうは言うものの、数日前にトランプ大統領サウジアラビア原油の増産を依頼したように、世界全体で見れば、まだまだ需給は逼迫している。
下図は、EIAが出した、アメリカにおけるガソリンの小売価格の推移と、各エネルギーソースへの依存度のグラフである。

米国では、発電セクターではほとんど石油を使わないので、石油のかなりの%は、運輸に使われる。
米国で生活していると、スタンドでのガソリン価格は生活費に直結する。

ちなみに、「原油」から作られた「ガソリン」や「灯油」などの総称を「石油」と言う。
「石油」は、広い意味では、地下深くから発掘できる可燃性の物質の呼び方で、同時に発掘される天然ガスや液体の原油、個体のアスファルトのことをまとめて「石油」と呼ぶ。
狭い意味では、液体の原油のことを「石油」と呼ぶこともある。
30度から220度の温度で精製できる石油製品が「ガソリン」。

240度から360度の温度で精製できる石油製品が「軽油」。
ディーゼルエンジンの燃料として使われているので、「ディーゼル燃料」とも呼ばれる。
高出力で燃費が良いため、負荷の大きいバスやトラック等に向いており、またガソリンよりも税金が安いため、安く購入することができる。
上記の精製が終わったあとに残った油が「重油」。