ハワイ電力のグリッド近代化

ハワイ電力(HECO: Hawaiian Electric Companies)は、グリッド近代化戦略(GMS: Grid Modernization Strategy)のフェーズ1実行に関する承認申請を同州公共事業委員会(PUC: Public Utilities Commission)に対して行った。
申請書によると、このGMSのフェーズ1で設置が開始される項目は以下の通り。

  • 双方向通信が可能な先進メーター(スマートメーター
  • メーターから得たデータを収集・蓄積することができるメーターデータ管理システム
  • 先進メーターと、配電網の監視(sensing)・制御・自動化のための野外装置(field devices)の両方をサポートする通信ネットワーク

ハワイ電力によると、上記インフラの整備により、信頼性改善や再生可能エネルギーの統合につながり、また消費者が選べる電力オプションや、デマンドレスポンス、時間帯別電力料金、分散電源、電気自動車といった電力会社のプログラムを拡大することが可能となる。
ハワイ電力は、フェーズ1に関して、期間を2019年から2023年とし、コストを$83.6Mとすることを提案している。
ハワイ電力は、「Advanced Distribution Management System(先進型配電マネジメントシステム)」を導入するフェーズ2の承認申請を2019年第1四半期に行う計画である。
下図に、GMSの構成要素が示されている。