照明の効率とは(3)

しつこく続きます。
LED電球を色々比べているこのサイトは非常に役に立ちますが、このうちシャープのLED電球は、消費電力が多めだが、かなり明るいらしい。このうち「DL-LA62L」は全光束610lm。ランプ直下の明るさが白熱電球の60ワット以上の840ルクス。
右の写真の様に、実測7ワットの消費電力なので、「発光効率」は

  • 610ルーメン÷7ワット=87ルーメン/ワット

となる。
ダイニングやリビングやらで使う電球は目に優しく、自然光に近い白色にする必要があるので、ルーメン値を稼ぐ為に555nm近辺に光を集める訳にいかないが今時点では良い数字のようである。
実験室レベルでは200ルーメン/ワットを越えるLED素子(電球では無い)が開発されているようだが、LEDの発光効率の改善が進んで、800ルーメンぐらいの明るい照明器具が1ワットとかで出来てほしい。これが可能だと、家のなかでこの照明10個を1日に10時間使っても100ワット時/日ですみ、500ワット時の鉛蓄電池で5日間照らすことができる。
しかし、昨日の議論で683ルーメン/ワットが原理上(定義上)の限界なので、800ルーメン/ワットはありえない。また、「目に優しく、自然光に近い白色にする」とかの制約が入ると、色々な色を混ぜなければいけないので、昨日の「カーブ」を考えると、ルーメン/ワットは極めて悪くなるだろう。実験室を別にすれば、300ルーメン/ワットとかが、家庭用のLED電球の限界か?