某社の昼光色(Cool White)のLED電球を買って来た。
箱に書いてある「仕様」は、「全光束」が420ルーメン(Lm)、「定格消費電力」が6.5W。
これで「ワットあたりルーメン」を計算すると「420Lm÷6.5W=64.6Lm/W」となる。最近は昼光色では「75~85Lm/W」位の製品が多いので、あまり良く無い。
力率(PF=Power Factor)を計ってみた(下の写真)。
測定値が、99.82Vで108.73mAなので、実際に使っている電力はこの掛け算で「10.85W」。
「有効(に消費された)電力=定格電力」と「皮相電力=実際に使っている電力」との比率が6.5W÷10.85W=0.60で、これが力率となる。う〜〜ん、力率(PF)が0.60ですか...
ArcCOS(0.60)は53度となるので、上記のφは53度もの急傾斜になる。
「力率が0.60」とは、40%の電力が無駄になっているという事である。あ〜〜、もったいない。
日本では、「有効(に消費された)電力」を使って「ワットあたりルーメン」を計算するが、やはり変だ。
「実際に使っている電力(皮相電力)」を使って計算し直すと「420Lm÷10.85W=38.7Lm/W」となる。これは一般の蛍光灯よりも悪い数字。(蛍光灯のワットあたりルーメンは50Lm/W程度で、力率は0.95以上。)
日本もはやく「力率」を表示するルールにしないといけない。隠れた所でかなりの電力を無駄にしている。