白色LEDの寿命の定義

右の写真は週末に泊まった関西の某ホテルの照明。4つのシャンデリア形式の照明が比較的大きなフロアを照らしている。どれ位のサイズの白熱電球が幾つ位使われているのか遠すぎて分からなかったが。
「どれ位の頻度で電球が切れますか?」とホテルの人に聞いたら「毎月2〜3個は必ず切れます」という事だった。こういう高い天井では電球の交換も大変だろう。
ホテルでは夜間以外は点けたままなので毎日14時間は点灯しているだろう。
最近のLED電球の寿命は40,000時間とかになっているものが多いのでもしLED電球に替えると、40,000÷14Hr÷365days=7.8年は交換不要となる。
なお、照明用途に用いられる白色LED照明の寿命の定義は、(社)日本照明器具工業会にて2008年1月に制定された「JIL5006:白色LED照明器具性能要求事項」の中で、

全光束が点灯初期の値に対して70%になるまでの総点灯時間

と規定された。
すなわち、「寿命=明るさを維持する期間」であり、電源回路(AC→DC)やLEDチップの「頓死」は勘定に入っていない。
あの暑くて狭い所に押し込められた電源回路が10年近く保つとはとても思えないが。特に電解コンデンサーを使っている場合。