カリフォルニア北部の大手電力会社のPG&E(Pacific Gas and Electric Co.)社は、同社電力網においてNEM対象の需要家内ソーラーの容量が2,409MWのマイルストーンに達成する見込みであることを発表。
カリフォルニア州北部・中部において275,000件以上の太陽光発電所有者を獲得したこととなる。
当該マイルストーンはカリフォルニア州によって義務付けられたNEM(net energy metering;ネットメータリング)プログラムの上限だが、PG&E社は12月にも当該上限に達成すると予想しており、その後同社はNEMプログラムの後継プログラムであるNEM2.0へ移行する予定である。
今回の発表は、SDG&E(San Diego Gas & Electric)社の6月の発表に続くものである。同月にSDG&E社は、NEMで割り振られた容量が上限に達成したこと、そして同州のIOU(investor-owned utility:私営電力公社)としては初めてNEM2.0へ移行することを発表した。
規制当局は今年初めに新しいNEMの採用を承認し、太陽光発電産業界は、カリフォルニア州の三大IOUからの反発に打ち勝つ結果となった。IOUは、ルーフトップ所有者の超過電力に対する対価が小売レートである現行のNEMはルーフトップを所有しない消費者に不公平な負担を強いているとして抗議していた。
州規制当局は、9月にIOUの抗議を却下したが、PG&E社はその結果に失望しているにも関わらず、なおもルーフトップソーラーの継続的な増加に向けてサポートを行っていくことを強調している。
ちなみに、NEMの対象は1MW以下なので、ルーフトップに限らない。需要家内(BTM:Behind-The-Meter)にあれば良い。