フローバッテリー

先週の木曜日は、つい先日までCPUC(California Public Utilities Commission)で、エネルギー貯蔵担当だった某氏をFremontに尋ねた。
ちなみにCPUC(カリフォルニア州公益事業委員会)はカリフォルニア州におけるエネルギー政策を決めるトップ機関であるが、彼は今は某フローバッテリーの会社の幹部である。
米国では、こういう風に「州政府」→「民間企業」→「電力会社」→「連邦政府のエネルギー機関」→「?」とかの前向きな移動が多い。
彼とは、あちこちのカンファレンスで話をしたり、カンファレンス会場から空港までタクシーを相乗りしたりして仲が良い。
日頃、エネルギー貯蔵システムの政策に関して疑問に思っていることを色々聞いたら、「あくまでも個人的意見だが」という断りをいれて、丁寧に教えてくれた。
こういう友人は得難い。
下の写真は、彼の会社で開発中のフローバッテリーのStackの性能向上の経緯。発電効率は2.5kW→2.5kW→10kWと上がっているのにサイズはどんどん小さくなっている。

バナジウムは2価、3価、4価、5価と4つの違う電荷を持てる不思議な元素であり、バナジウムフローバッテリーはこの特性を生かしたエネルギー貯蔵システムである。