太陽光発電、風力発電の開発を手掛けるSunEdisonが、今年に入ってエネルギー貯蔵事業で大きな動きを見せている。
- Solar Grid Storageの買収
- Imergy Power System
- Green Charge Networksとの提携
- SunEdisonは需要家サイドのエネルギー蓄電システムを取り扱うGreen Charge Networksとの提携を発表。
- 2社はエネルギー貯蔵の最大市場と期待されるカリフォルニアにおいて太陽光発電・蓄電プロジェクトを進めることを発表、商業及び行政セクターをターゲットとして事業を行う。
- すでに一つ目のプロジェクトが実行されており、カリフォルニア州サンタクララの新しい49ersスタジアムにGreen Charge Networkのリチウムイオン+制御システムを設置し、これにSunEdisonのマネジメント・モニタリングサービスを接続させ運用を行っている。
- SunEdisonの担当者によると、既存のカスタマーに加えて、教育機関や行政機関などから新規の問い合わせが来ているとのことである。
- エネルギー蓄電を組み合わせることによるメリットは、デマンドチャージを回避することができる点である。カリフォルニアはニューヨークと並んでデマンドチャージが最も高く、商業・行政セクターにおいては全電気料金の半分をデマンドチャージが占めている。
- カリフォルニア州のSGIP(自家発電インセンティブプログラム)もまた、エネルギー貯蔵の設置にインセンティブを与えている。30kWサイズのエネルギー貯蔵であれば、多くの商業施設においてデマンドチャージ分をカバーすることができると計算されている。
- 発電技術をエネルギー蓄電のようにデマンドチャージ削減につながる技術と組み合わせることにより確実にベネフィットが増加することから、今後企業間のパートナーシップが進んでいくことが予想される。