話はさらにあっちこっち跳びます。
数日前に「カリフォルニアでは、地熱発電がコンスタントに1GWのベース発電に寄与している」と書いたが、どれぐらいの設置量があるのか調べてみたのが下図。2位のネバダ州を大きく引き離して1位。
う〜〜ん、発電量は1.1GWだが、設置量では2.7GW以上ある。
ということは、稼働率は約40%。
まあ、それでも大きく出力変動する再生可能エネルギー発電にしては優等生。
下の図は、全米で地熱発電好適地といわれている場所の地図。
下の図は、カリフォルニアのサンフランシスコから北に車で2時間ほど行ったところにあるソノマ郡に密集する地熱発電所。
下の写真は、ソノマ郡のGeysers geothermal power plant。
<追記>
話は飛ぶが、東芝が2015年10月15日に、地熱発電について米国のオーマット社と提携するというニュースがあった。東芝の発表をそのままコピペする。(途中、括弧「 」は筆者がつけた。)
オーマット社との地熱発電事業における戦略的協業契約の締結について
2015年10月15日
当社は、地熱発電機器製造や発電事業を手掛ける米国のオーマット・テクノロジーズ社(以下、オーマット社)と、地熱発電事業のさらなる拡大に向けて戦略的な協業関係を構築することに合意し、このたび契約を締結しました。本契約に基づき、両社は、資源評価やフィールド開発、地熱発電所の設計・調達・建設・エンジニアリングなど地熱発電事業に関するサービスの競争力向上を目指し検討を進めていきます。オーマット社は、地熱発電設備の設計、製造、販売、現地施工などを提供するとともに、地熱発電事業者として世界各地で発電事業を行う企業です。
なかでも、比較的低温の温水を熱源として特殊な作動流体を利用する「バイナリー式」の発電機器・システムの販売においては、世界トップシェアを占めています。
また、地中から噴出する温水・蒸気を直接利用する「フラッシュ式」と「バイナリー式」を組み合わせた高効率な「コンバインド型」地熱発電システムを世界で唯一提供しています。当社は、1966年に日本国内初となる岩手県松川地熱発電所に地熱蒸気タービン・発電機を納入して以来、「フラッシュ方式」を中心として、世界各国に52台、約3,400メガワットの発電設備を納入し、地熱発電設備容量ベースで、世界トップの26%のシェアを占めています。
今回、オーマット社の地熱IPPの開発力、EPC・「バイナリー発電」機器に関する技術力、グローバルな販売網と、当社の過去50年にわたる「フラッシュ方式」の発電設備に関する技術力、ノウハウを組み合わせることで、高効率な「コンバインド型」地熱発電システムの提案を中心に、地熱資源の特性に応じて最適な設備の提案を通じて他社との差別化を図り、さらなる市場の拡大を目指します。