2030年(15年後)に再生可能エネルギー発電が50%になった際の、春や秋のうららかな休日のお話。
右のグラフで赤く飛び出している部分は、太陽光による発電量が増えすぎてOver Generationになってしまった部分。
今後、RPS(=再生可能エネルギー発電量 / 全消費電力量)を40%や50%にしていく場合には、この突き抜けた部分を出力抑制したり捨てるのではなく、溜めておいて夜間に使う必要がある。
このOver Generation分を仮に「130GWh/日」として、この全量をエネルギー貯蔵装置(CapExを仮に$350/kWh)に溜めるとすると、そのコストは
130GWh x $350/kWh = $45.5B
となる。
仮にこのコストを15年にわたって均等に投資すると仮定すると、毎年の投資額は
$45.5B / 15 年 = $3B/年
となる。
やってできない投資じゃないね。
(メンテ費用とかファイナンシャルコストは考えていません)
エネルギー貯蔵装置は、ここ数年はアンシラリーサービス向けが多いと思うが、筆者はそのブームは4〜5年で終わり、その後はこういうピークシフトに移行すると考えている。
ちなみに、昨年1年間に全米で12万台の電気自動車(Plug In車)が売れている。
ちょっと乱暴だが、平均のバッテリー容量を30kWhとして、全体のバッテリー容量を計算してみると
30kWh/台 x 120k台/年 = 3,600MWh/年 = 3.6GWh/年
となる。(Nissan Leaf = 24kWh、Tesla Model-S = 70kWh/85kWh)
上記で必要な1年分(130GWh/15年=8.6GWh/年)の42%に相当する。
下の表は今年の9月までの全米のEV販売実績。Tesla Model-Xが9月に6台売れている!!