米国に於ける高圧送電線建設

下のグラフは、米国に於ける高圧送電線建設の毎年の敷設距離の推移である。

「高圧」の定義が、1990年ごろまでは132kV以上を、それ以降は200kV以上と変わったが、それでも、1960年代から1970年代の建設ラッシュがよく分かる。
電力自由化に関わる混乱のピーク時だった1995年頃から2010年までの15年間は一気に低下。
再生可能エネルギーは離れた場所に作られる事が多いが、そこからの電力を持って来れない事態が続く。
2010年になってから、やっと投資が戻ってきて、毎年3,000マイルから6,000マイルの建設が継続している。
1960年代から1970年代に建設された送電線や変電所は建設から40年から50年経っているので老朽化が進み、また運べる電力は電圧の2乗に比例するので運ぶ能力に限界があり、また送電ロスが多い。