ユーザーサイドでのエネルギー貯蔵:米国の各州での支援

ユーザーサイドに設置されるエネルギー貯蔵装置は、「Beyond the Meter」と言われ、色々な意味で電力網に取って役にたつが、まだまだ高価なため、設置がなかなか進まない。
数日前に書いた記事の様に、「容量市場」や「アンシラリーサービス市場」でこのバッテリーを使ってお金を稼ぐと言うのも一つの方法ではある。
また、州によっては、設置する事に対してその設置費用に対して補助金が出る。

  • カリフォルニア州
    • 下表に示す様に「自己発電への補助金」が出ているが、通常の自己発電施設の他に「AES:Advanced Energy Storage」という項目があり、1Wあたり$1.80の補助金が出ている。

  • ニューヨーク州
    • 1Wあたり$2.10の補助金が出る。
    • バッテリーを使ったアンシラリーサービス(周波数調整)への参入がNY-ISOによって許されている。(対価はPJM程は良く無いらしい)

元ネタはこちら
なお、2013年、2014年ともに、カリフォルニア州で一番沢山設置された「Beyond the Meter」のバッテリーは、Tesla Motors社が製造し、SolarCityが設置する「5kW/10kWh」のバッテリー(下図の真ん中の写真)であった。
カリフォルニア州補助金支給の一覧表を見ると、その購入コストは$23,429で、支給された補助金$9,720であった。
なので、41.5%は補助金でカバー出来ることになる。