風力発電の長所・短所を勉強しなおしてみた。WikiPedia(日本語版)がうまく纏めているのでそのまま転載する。
http://ja.wikipedia.org/wiki/風力発電
米国では年間総発電量の3%を占めるまでになって来たが、こうやってみると、他の発電方式と組合せればかなり有望だなと思う。右の写真はIowa州の風力発電施設でのObama大統領のキャンペーン(August 14, 2012)。
- 長所
- 主に環境負荷の小ささ、化石燃料の使用量削減、エネルギー安全保障、産業振興・雇用創出
- 二酸化炭素などの温室効果ガス排出量の低減効果がある
- 比較的発電コストが低く、事業化が比較的容易である
- エネルギー自給率の向上が見込める
- 小規模分散型の電源であるため、事故や災害など有事の際の影響を最小限に抑え、全体の稼働率を高くできる
- 工期が短く、需要総量の変動に対応しやすい。また投資してから運転開始までの利子も少なく済む
- 運転用燃料を必要としないため、物価変動由来(インフレなど)の事業リスクを減らせる
- 大規模集中型の発電所に比較して、修理やメンテナンスに要する期間を短くできる
- 離島など、燃料の確保や送電コストの高い地域の独立電源として活用できる
- 冷却水を必要としない
- 小型のものは需要地に隣接して設置可能であり、送電コストの低減に役立つ場合がある
- 個々の設備が比較的小規模で個人でも運用可能である
- 風が吹けば夜間を含めいつでも発電が可能である
- 短所
- 主に出力電力の不安定・不確実性と、周辺の環境への悪影響の問題があり、特に設置場所の選定が重要となっている
- 風力原動機を設置する場所の風況が発電の採算性に大きく影響する
- 風速の変動に伴って、出力の電圧や力率が需要と関係なく変動する
- 周囲に騒音被害を与える恐れがある
- 現時点ではコスト面で法的助成措置を必要とする場合が多い
- また、系統の拡張などにある程度の追加費用を要するとされる
- ブレードに鳥が巻き込まれて死傷する場合がある
- 落雷などで故障したり、事故の原因になる場合がある
- 風車は年々タワーは高く、ブレードは長くなる傾向にあり、それに伴い点検や補修に係るコストを増大させる
- 風量によっては余剰電力を増大させる
- 景観が威圧的で、人によっては恐怖心、不気味さを与える
- 地震によって発電停止することがある