気圧の調整(訂正あり)

  • なぜ飛行機の降下時にのみ耳が痛くなるのか調べてみた。耳管の空気の通り具合に方向性があるのが原因らしい。
    • 耳の鼓膜の内側にある中耳が空間になっていて、そこから非常に細くて空気の通りにくい管(耳管)が鼻の奥まで繋がっている。
    • 耳管が細い人は空気が通りにくいので、頭の小さい赤ちゃんや子供は耳が痛くなりやすい。
    • 風邪をひいたりして耳管が腫れていたりしても耳が痛くなりやすい。(筆者は日頃から右耳のみ中耳炎気味なので、それが悪いようだ。)
    • この耳管は、中耳から体外へ空気を排出しやすく、中耳に体外から空気を吸入しにくい構造になっている。
    • 即ち、上昇中(体内の方が気圧が高くなるので、体内から体外へ空気を排出)はあまり耳が痛くならないが、降下中(体内の方が気圧が低くなるので、体外から体内へ空気を吸入)に痛くなることが多い。
  • ちなみに、飛行機は上空でも気圧が保てるようになっているが、地上と同じ気圧を保つというわけではなく、だいたい地上2,000m2,400m程度の気圧(富士山5合目程度)を維持するような与圧システムになっているらしい。
  • B-787では機体の強度が向上するため、機内の気圧は地上に近くなるようだが、それでも1,800m(=3合目程度)とのこと。う〜〜ん、筆者の右耳は耐えられるだろうか?
  • 理科年表による、高度と気圧の関係は下記の通り。なお、民間航空機の巡航高度は10,000m程度。
    • 0m  1,013 hPa (1.00気圧)
    • 1,000m   899 hPa (0.89気圧)
    • 2,000m   795 hPa (0.78気圧)
    • 3,000m   701 hPa (0.69気圧)
    • 4,000m   616 hPa (0.61気圧)
    • 6,000m   472 hPa (0.47気圧)
    • 8,000m   356 hPa (0.35気圧)
    • 10,000m   298 hPa  (0.29気圧) (計算により算出)