アンドロメダ星雲さん、こんにちは!


上の写真は、私達の銀河系から一番近い銀河の「アンドロメダ座のM31星雲」。
溜め息が出る位きれいである。この宇宙の「エントロピー」が刻々大きくなっており、やがて熱的死に至るとはとても思えない。熱力学の第2法則が間違いであって欲しい。
さて、このアンドロメダ星雲、我々の銀河系からは254万光年離れているが、秒速300kmで我々の銀河系に近づいて来ているらしい。
アンドロメダ星雲さん、そんなに急いでこちらに来なくても良いですよ。
何年後に我々の銀河と衝突するか計算してみる(暇だな〜)
まず254光年をmに直す。
1光年は何mかというと、真空中の光速度は3.0x10^8 m/s なので、
 1光年 = (1 年) x (3.0x10^8 m/s) x (60x60x24x365.25 s/年)
 = 9.46x10^15 m
である。では、254万光年は何mかというと、
 254万光年 = (254万光年) x (9.46x10^15 m/光年)
 = (2.54x10^6 x 9.46x10^15) m
 = 2.40 x 10^22 m
となる。
秒速300 Km/秒で近づいてくるので距離を速度で割ると、
 衝突までの時間
 = (2.40 x 10^22 m) ÷ (300 Km/秒)
 = (2.40 x 10^22 m) ÷ (3x10^5 m/秒)
 = (7.1 x 10^16) 秒
年に直すと、
 = (7.1 x 10^16 秒) ÷ (60x60x24x365.25) 秒/年
 = (7.1 x 10^16) ÷ (3.15x10^7) 年
 = 2.3 x 10^9 年
 = 2,300,000,000 年
この計算では、23億年後に衝突する。
なお「宇宙の膨張」や「加速膨張」を全く計算に入れていないので実際はもっと伸びる。WikiPediaには下記の様に書かれている。

アンドロメダ銀河のスペクトルは青方偏移を持ち、我々の銀河系に対して秒速約300kmで接近している。約30億年後にはこの2つの銀河は衝突して合体し、1つの巨大な楕円銀河を形成すると予想されている(ただし1990年代後半に確認された宇宙の加速膨張を考慮に入れると、両銀河の衝突時期はこれよりいくらか延びるという予測もある)

なお、地球は誕生してから約46億年経過していると推定されている。(宇宙の年齢は137.3億歳±1.2億歳と推定。)
ちなみに、地球との距離の254万光年は遠い距離であるが、アンドロメダ星雲の直径は22〜26万光年もあり、我々の銀河系の直径も8〜10万光年ある。仮に大きい方の直径を使って、その半径を足し合わせると、13万光年+5万光年=18万光年となり、その距離の7%である。
銀河の大きさを考えるとその間の距離は意外に近い?