Fuel Cell発電バス

カリフォルニア州は、前のシュワ知事が「水素エネルギー」に情熱を燃やした事もあって、Fuel Cellの先進州になっている。
公共バスに「Fuel Cell」を使う試みもスタートした。
カリフォルニア州は、もともと大気汚染が激しかった事もあり、クリーンな車に対する取り組みは他の場所に比べて先行されてきた。
現時点でも、人口の増加と自動車利用の増加により、カリフォルニア州の幾つかの地域に於いては、依然として州及び連邦の大気環境基準を越えている。
カリフォルニア州の車両の96%が石油系燃料を使用しているが、ガソリン車やディーゼル車は州における汚染物質の約50%、温室効果ガスの38%の原因になっていると言われる。
1990年にカリフォルニア州では、大気汚染を削減し、公衆衛生を改善するために、ゼロ・エミッション車(ZEV)を導入すると言う目標を掲げた。この目標の為に、州政府、自動車メーカー、大学他が一体になって準備を進めている、
上記目標制定以来、FC自動車初期展開が産業界と政府で進められてきたが、この期間に学んだ教訓に基づいて、2012年6月に「ロードマップ」が制定された。
このロードマップでは、FC自動車の「プレ商業フェーズ(2012年〜2014年)」から「早期商業フェーズ(2015年〜2017年)」に移行する段階での、車両とインフラ市場の必要手順を描いている。
水素供給インフラとの兼ね合いもあるが、カリフォルニア州では、2015年には5,000台から15,000台のFC自動車が販売されると予想されている。
水素をエネルギー源とした「水素ハイウエイ」構想は、シュワルツェネッガー州知事が力を入れてきたが、ジェリーブラウン現知事も2012年3月23日に下記の内容を持つ「執行命令B-16-2012」に署名し、州の組織が早急に商業化を支援する様に命令した。

  • 2015年:コミュニティが、プラグイン・水素車両とインフラ導入を準備する事
  • 2020年:州が、100万台のZEVをサポート出来る適切なインフラを整備する事
  • 2025年:150万台のZEVが市場にあり、継続して拡大している事

これにあわせ、カリフォルニア州では、商業用バスへのFCへの置換えに向けた活動を行っている
具体的には、CARB(California Air Resources Board, カリフォルニア大気資源局)が中心となり、資金援助を行い、商業バス運用会社が試験的に運用して、そのメリットや問題点を洗い出す事を支援している。
FCバスの開発と、水素ステーションの展開においては、上記の乗用車と同様に、サンフランシスコ地区とロスアンジェルス地区で進められている。
(多分)続く