同じく、GTMのレポートからの借用であるが、北米に於ける2012年Q1のPVの値段を、ウエハ、セル、モジュールに分けてグラフ化。
ここ数年、継続的に下がってきているが、2012年のQ1では、1ワット(dc)あたりの換算で、ウエハが$0.33/Wdc、セルが$0.53/Wdc、モジュールが$0.94/Wdcとのこと。う〜〜む、これはなかなか大変な値段である。もちろん、値段が安くなるとPVの普及が進み、LCOE(Levelized Cost of Energy)がグリッドパリティーに近づき良い事ではあるが。
しかし、ウエハが$0.33/Wdcでセルで$0.53/Wdcでということは、1ワットあたりのセル加工費として、$0.20しか貰えないという事になる。仮にパネル一枚が200Wとして、200W x $0.20/W = $40である。1ドル80円として、パネル1枚でたったの3,200円の実入りなり。
セルをモジュールに組み上げるのでも、1ワットあたりで、$0.94-$0.53=$0.41、200ワットで$0.41/W x 200W =$82 (=6,560円)。これで、強化ガラスを乗せて、セル間をリボンで接続して、Junction Boxを裏面に付けて、さらに20年以上水漏れを起こさない様にしなければいけない。
「出荷すればするほど赤字、パネルに現金を乗せて出荷している様な物」というのがよく分かる。