LED照明を直流で点灯させるには

LEDは直流(DC)で動くので、コンセントから来ている交流(AC)をあの小さなソケットの中で「AC→DC変換」しなければいけない。ここでロスが起きるのでエネルギーが勿体ないし、ノイズの発生源になったりする。変換ロスは熱になり、その熱を逃がす為にまた放熱を考えなければいけない。夏の暑い時に家中の電球が熱くなったらたまらない。
さらに、屋根の上にある太陽光パネルで発電されるのは直流で、これを交流に変換して家庭内で利用しているが、直流のままでLED電球に配電出来ないか。
仮に、太陽光発電パネル1枚だけ買って来る。他意は無いがシャープのこのパネルを選んだとする。
92,190円(税込)で、公称最大出力 191Wなり。仮にまあまあの天気だったとして昼間に500W時発電したとする。これを、自動車用の鉛蓄電池に蓄電する(DC→DC変換器が必要)。鉛蓄電池は500W時位の物が多いが、大体2万円。
夕方、外から帰って来て、LED電球の照明を点ける。
仮に、シャープの610ルーメン(60W相当の明るさ)のLED電球が各部屋に3ヶずつ、トイレや玄関や廊下やお風呂にも要るので、家の中全部で30ヶあったとする。「このLED電球はかなり明るい」とこのレポートには書いてあるが、消費電力は若干高めで1個7W。因に、こちらのイオンブランドなら少し暗いが1個5Wしか消費しない。(直流で給電するという前提なのでこういう交流タイプのLED電球は使えない。あくまで参考です。各LED電球の中でのAC→DC変換が無くなると消費電力もぐっと減るはず。)
30ヶの照明を全部同時に点けるとは思えないので同時には10ヶ使う物とする。7Wが10ヶで70W。先ほどの鉛蓄電池に500W時溜まっているから、

  • 500W時÷70W=約7時間

大げさに考えずに、Do It Yourselfで出来そうな気もするが....照明だけで、他の電気製品には給電出来ないが....
(なお、DC→DC電圧変換時のロスとかは無視しています。この太陽光発電パネルの公称最大出力動作電圧は24.31Vです。鉛蓄電池は普通12Vです。直流仕様のLED電球は分かりません。きっと、LEDのチップを幾つ載せているかによって違って来ますね。白熱電灯60W位の明るさ(〜600ルーメン)なら10個から20個の間か?)