太陽光発電用のインバーター

太陽光発電パネル(PV:Photovoltaic)から出てくるのは「直流電力」なので、インバーター(*)を用いて交流に変換しなければ「交流」の家電品では使えない。
(* : 日本ではパワーコンディショナーと言う事が多い。)
LED照明とかの電気製品では最終的には「直流電力」を用いるので、折角交流に変換しても、また直流に戻さなければならず極めて無駄ではあるが。
さて、Green Tech Mediaの予想では、このインバーターマーケットはPVマーケットの伸びに従って,下記の様に今後とも伸びて行くだろうとの事。

2016年では、全体で55GW分のインバーターが1年間で出荷されるだろうとの予想。
このグラフを見ると色々面白い事が分かるが、今日着目して欲しいのは,一番下の一番色の濃い部分。
これがMicroinverterの占める割合である。
Microinverterとは、InverterをPVパネル1枚について1台搭載し、PVパネル毎に直流を交流に変換する方式である。
通常は屋根の上にあるPVパネル全部(仮に「10kW」)について1台のインバーター(この場合「10kWの能力のインバーター」)を設置する。
屋根全体で1台のインバーターを使う場合、PVパネル1枚の性能が何らかの理由で落ちたり、樹で屋根の一部に陰が出来て発電しなかったりすると、屋根全体の発電効率が大きく落ちる。
Microinverterを使うと、それぞれのパネル毎で最適な交流変換が行われるので、全体の発電量を最適化する事が出来る。
2013年ではまだ微々たるものであるが、2016年とかでは、それなりに増えるだろうという予想になっている。
下の写真は、このMicorinverterで大きなシェアを持つ、enphase社の製品。

Microinverterに関しては、WikiPediaこの記事が分かり易い。