電気自動車での使用を想定した「固体リチウム金属電池」の開発を行っているQuantumScape社が、SPAC手法(*)で上場。
今まで$700M資金調達しているが、そのうちフォルクスワーゲンが$300Mを出資。
テスラの共同創業者JB Straubel氏がBoardに入っています。
株価はすでに50%以上上昇しているとのこと。
彼らの主張をそのまま列記すると、
(1) エネルギー → グラファイト/シリコン負極のホスト材料を排除することで、体積エネルギー密度と重量エネルギー密度を大幅に向上。
(2) 急速充電 → 負極ホスト材料のリチウム拡散ボトルネックを除去することで、15分未満の急速充電(0~80%)が可能に。
(3) 寿命 → 負極界面での容量損失を排除し、寿命を向上。
(4) 安全性 → 有機セパレータを排除し、不燃性の固体セパレータを使用。
(5) コスト → 負極ホスト材料および製造コストを除去することによってコストを下げる。
と、まあ、良い事づくめなんだが....
もしこの通り行けば、現在200-250 Wh/kg程度の重量エネルギー密度が倍程度(400-500 Wh/kg)になる。
フォルクスワーゲンは、2025年ごろに彼らのEVへの搭載を想定しているとのこと。
(*) SPACはSpecial Purpose Acquisition Companies(特別買収目的会社)の略で、いわゆる「裏口上場」です。